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Power of US ひとつ上のビジネスを、創る力。

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ANA × 東芝ソリューション トップ対談 第1回 時代の先頭を走り続けるANA。そこに秘められた、IT活用術。

「作らないソフトウェアづくり」で、アーキテクチャ改革

幸重

この10年間で、いわゆるレガシー系のシステムからオープン系への移行は、かなりのレベルまで進んだと感じています。一方で、オープン系に移行したメリットを充分に享受しているのか、また、アーキテクチャをはじめ、いろいろな意味で基盤の部分や、もっと高いレイヤーレベルも含めて、共通化できるレベルにさらに底上げしないと、本来のオープン系移行のメリットを享受できないと思っています。例えば、今までは専用端末で専用業務を行うという発想でしたが、専用端末でなく普通のPCやモバイル端末を使う発想があってもいい。そのような新しい展開を考えていかねばならない時代を迎えたと感じています。

東芝ソリューション株式会社 常務取締役 落合 正雄東芝ソリューション株式会社 落合常務取締役

落合

まったくおっしゃる通りです。繰り返しになりますが、ビジネスの環境がどんどん変わってきていることと、テクノロジーが変わってきていることのバランスですね。やはりどこでも新しいテクノロジーに対応しようとする動きがあります。その中で今までのように一枚岩でのアプリケーションづくりに固執していると、進歩に取り残されかねません。そこを変えていくために、我々が今実践しているのは、アプリケーションの構造を階層別に捉える考え方です。
ITの変化に応じて変えていかねばいけないインフラ的な部分、ビジネス環境に応じて変わっていかなければいけない業務ロジックの部分、ある程度固定的な部分と、大きく3つの階層に分けて、共通基盤化していく必要があります。我々のシステム構築基盤「コモンスタイル(CommonStyle(R))」はJavaアプリが前提の共通基盤ツールで、インフラの部分で変化が起きても吸収できますし、アプリケーションをコモンスタイルの上で構築すれば、下の階層の影響はほとんど受けずに済みます。また、アプリケーションのロジック部分も、コアな部分とその周囲の変更可能な部分に分ける方法論を当社のIT技術研究所で研究しており、アプリの構造を変えていくための研究開発を推進しています。

 
幸重

今のお話しを聞いて、少し自信が持てました。私どももまさに、アプリケーションの基盤に対する依存度が高すぎたと思っていたところです。下のレイヤーの影響を極力受けずに、必要な部分はタイムリーに、しかも速く対応できるカタチ、次世代のアーキテクチャに変えていきたいですね。欲を言えば、そのアプリケーションが、デバイスフリーであってほしいです。今でも職場や仕事に適切なデバイスがあるのに、アプリケーションがこれでしか対応できませんというのでは、業務上、そしてお客様へのサービス提供上、非常にストレスを感じさせ、コスト増加につながります。この2つが今後の大きなテーマですね。

落合

今後は、スレート端末※やスマートフォンが業務システムにどんどん入ってくるだろうと考えており、そのためのフレームワークを開発しています。まずはAndroid向けですが、iPhoneにもWindowsにも対応できるようにしたいと思っています。そのフレームワークを使うとアプリケーションの開発が非常に簡単になり、セキュリティなどの懸念事項も解決できるようになります。しかも端末の機能にあまり依存することなく実現できます。
このように一枚岩でつくるのではなく、それぞれ固有の基盤を利用して、できるだけ作る部分を少なくしていく。我々は「作らないソフトウェアづくり」と呼んでいるのですが、それを進めているところです。

※スレート端末/形状が石版(Slate)のようなフルタッチパネル搭載のモバイル端末の総称。タブレット端末と呼ばれることもある。PCと同等の高い処理能力や拡張性などを備えているのが特徴。

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