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選定ポイント
事例が豊富なパートナーを選び
客観的な視点で課題を洗い出し
人事総務部広報グループ
課長
林田 歩 様
実はモーションコントロール事業部では、95年の段階でPDMの導入を検討している。すでにその時から東芝ソリューションとはPDM導入について話をしており、東芝青梅工場へ見学にいって、その効果も確認していた。ただ、設計管理よりもERP導入を優先するという経営判断で、その話はいったん立ち消えに。その後の経緯を、当時、インバータ事業部にいた前出の林田氏はこう明かす。
「98年ごろ、インバータ事業部でPTC社のPDMパッケージ『Windchill』を導入することになり、そのセミナーでまた東芝ソリューションさんとのお付き合いが始まりました。それまでのPDMと違い、単に文書を電子化してワークフローに流し込むだけでなく、ライフサイクルを作って製品を管理していくという視点が新鮮でした」
それまでの経緯を考えれば、03年にモーションコントロール事業部で開発設計の業務改革プロジェクトを発足させたとき、東芝ソリューションをパートナーに選んだのも、ごく自然な流れ。PDMにアドオンするプロジェクト管理についても、東芝ソリューションのパッケージ『ProjectMeister』にすんなりと決まった。
ちなみに業務改革プロジェクトに東芝ソリューションが加わったのは、課題の洗い出しという早い段階からだった。具体的な施策がある程度固まるところまで自社のみで検討することもできたが、「施策が本当に正しいのか、また施策に一貫性があるのかということを検証しながらプロジェクトを進めるためには、できるだけ第三者の視点を入れたかった。その点、東芝ソリューションさんは製造業を良く知っている。客観的な視点で具体的施策を決めていくという意味では、大いに助かりました」と林田氏。
このように豊富な導入実績に裏付けされたコンサルテーション力も、東芝ソリューションを選んだ理由の1つだろう。
開発ポイント
検証を重ねながらPDMのコア部分を構築
運用開始後は他拠点にもヨコ展開
東京工場設計業務改革担当
課長
高橋 滋樹 様
システム開発にあたり、同社はまず04年に4カ月かけて徹底的にプロト検証を実施した。同社のサーボ製品である「ΣⅢシリーズ」でユースケースを作り、現場と一緒に検証を進めて一定の効果を確認。それを受けて、05年の下期からシステム構築を始めた。
開発は2段階のフェーズに分かれている。フェーズ1では、PDMのコアになる文書管理、部品管理、E-BOM管理、ERPとの連携の開発に着手。さらにPDMと連携する形で、ナレッジマネジメントツール「KnowledgeMeister」も導入した。
開発時を前出の吉田氏は次のように振り返る。
「東芝ソリューションさんは、検証にしっかり時間をかけるという印象でした。スピードも大切ですが、実際に運用を始めたら問題続出という状況ではこちらも困ります。システムを作って『はい、どうぞ』ではなく、慎重に検証をしてくれていたので、その点では非常に信頼できるパートナーですね」
フェーズ1は、06年4月から本格稼働した。それを受けて他事業所にも横展開して、同年10月から八幡事業所でも運用を開始。それと同時にフェーズ1のレベルアップも行った。
現在、フェーズ1からの本格稼働から約1年が経過したところだが、現場ユーザーの反応はどうなのか。プロジェクトの専従メンバーである東京工場設計業務改革担当課長、高橋滋樹氏は手ごたえを次のように語る。「ユーザーの反応は良好ですよ。モーションコントロール事業部の設計者は約200名いますが、PDMへのアクセス数を見ると、多くのユーザーに利用されていることがわかります。今後も定着化に向けて現場の設計者をサポートしていきたいですね」
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