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導入事例 日糧製パン株式会社

Innovation Report / 製品規格情報システムの導入を通して食の安全確保と企業風土の変革に臨む

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将来展望

食の安全を徹底的に追及し続ける

加工食品は、原材料やアレルゲン、添加物、消費期限、栄養成分、カロリー、原産国、遺伝子組み換えなど、さまざまな情報の表示が求められ、かつその求められる内容や程度も常に変化している。同社のパンや菓子も例外ではない。「システム構築を経て、関わった者の意識が向上しました。あるべき姿をイメージし、今何をすべきか、考えられるようになった」と布施氏は話す。同社はその後「データ承認の厳格化、既に使用されている原材料の内容が一部変更された場合の対応、添加物の使用制限に対応するマスターの作成などの機能を加えました。」(武山氏)と、“市場適合”を果たすために自ら“変革”のスピードを速めて対応していった。その勢いを加速させるべく、東芝ソリューションも協力して改修に当たった。その結果、日糧製パンは「2007年度は約1000点の新製品と、 800点の原料の変更に伴う表示の修正に対応できました。このシステムがなければ、とてもなし得なかった数字です」(沖氏)と手応えを感じている。「最初は原料の規格情報を製品規格に合わせて単純に表示に落とし込むシステムを導入するつもりが、仕様や設計を詰めていく中で、商品にかかわる様々な規格情報を根本のところから厳格に管理するシステムとなりました。また運用を通じて厳格な管理の徹底だけでなく、商品の安心安全につながるバックボーンの構築、新製品開発の期間短縮など業務の効率化、さまざまな成果が得られました。今後も食の安全への志向は高まっていくでしょう。私たちも原料管理や検査データなど周辺システムとの連携をはじめ、蓄積データの分析機能など、さらにシステムを進化させていきたい」(布施氏)と引き続きさらに安心で安全な商品作りに注力していく姿勢を表明した。

Solution Focus

製品規格情報管理システム

東芝ソリューションが自社開発した、食品業界向けソリューション。「製品情報や原材料情報が各部署で個別管理され、正確な情報を共有・把握できない」「取引先から指定フォーマットで製品や原材料のデータ提供を求められる」「消費者や取引先からの由来原料(アレルゲン、添加物など)の問い合わせに迅速に対応できない」「栄養成分情報を調べるのに時間がかかる」「過去の製品規格情報を調べる手段がない」といった食品業界の抱える問題を解決する、データベース・システム。試作品から現行製品、過去製品の製品規格情報の管理、製品や原料規格の情報作成、原料仕入先からの情報入力による一元管理体制の確立、表示ラベルの版下作成など、製造現場のかゆいところに手が届くソリューションだ。現在はトレーサビリティー機能を持ったERP環境への発展が進められている。

COMPANY PROFILE

会社名 日糧製パン株式会社
■雑誌
日経コンピュータ 2008年4月15日号
設立 1946年5月16日(創業1943年)
本社 札幌市豊平区月寒東1条18-5-1
代表 代表取締役社長 吉田 勝彦
売上高 169億7526万円(2007年3月現在)
従業員数 509名
事業 パン・菓子等の製造および販売ならびにその他の食料品の販売
URL http://www.nichiryo-pan.co.jp/
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この記事内容は2008年2月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。


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