東芝デジタルソリューションズ株式会社 本文へジャンプ

ヘルプ 別ウィンドウで開きます

導入事例

  • 最新導入事例
  • 一覧から選ぶ
  • お問い合わせ

導入事例 日糧製パン株式会社

Innovation Report / 製品規格情報システムの導入を通して食の安全確保と企業風土の変革に臨む

この事例紹介記事をPDFでダウンロード
[PDF形式/197KB]

Get Adobe ReaderPDFファイルの閲覧には、Adobe® Readerが必要です。ダウンロード(別ウィンドウで開きます)してご覧ください。


選定ポイント

「やりたいこと」を実現するために

【写真】管理部 電算チーム 係長 武山 敏也 様
管理部 電算チーム
係長 武山 敏也 様

システムの開発業者選びを始めた同社は、10数社にシステムの提案を依頼した。システムをゼロから構築する、既存パッケージをそのまま導入する、既存パッケージをベースにカスタマイズするなど、さまざまな提案を受けた。「単に紙の情報の電子化だけが目的ではありません。原材料や製品データの信頼性を確保したり、トレーサビリティーの観点もシステムには必要でした。はじめての試みなので提案の評価は困難でした」と管理部電算チーム係長の武山敏也氏は言う。沖氏も「お得意先様からの要望に応えたり、法律の改正や社会の要請に対して迅速に対応しなければなりません。また、業務内容を導入するシステムに合わせて変えるのは本末転倒なので避けたかった」と言う。そんな中、「ゼロから自由に作り上げ、自分たちに合った最適のシステムを作ろう」という布施氏の意見が方向を決めた。パッケージをそのまま導入したり、カスタマイズするのではなく、自分たちのやりたいことをすべて叶えるべく、ゼロから構築できる実力を持った企業を開発パートナーに選ぼう、という決断が下された。

導入経緯

現場の声を反映させて

【写真】製造部 製造企画チームリーダー 諸澤 英治 様
製造部
製造企画チームリーダー
諸澤 英治 様

同社は、原材料規格と製品規格とを一元管理して表示に適確に反映することを目指した。しかし一方で社内外の多数の部署と関与するシステムなので、現場の使いやすさにも十分配慮をしたかった、と沖氏は言う。そこで選ばれたのが、自由な発想で提案した東芝ソリューションだ。2004年5月、プロジェクトが立ち上がり、製品規格情報管理システム開発がスタートした。「社内のあちこちに膨大な情報が散らばっているので取りまとめや調整に苦労すると思うが、最後まで付き合ってほしいと言いました。そして、約1年間、東芝ソリューションの技術者が私たちのもとに足繁く通い、現場のニーズを拾って具体的なものにまとめてくれたのです」(布施氏)。原価計算を担当する、製造部製造企画チームリーダーの諸澤英治氏は「従来の複数存在した原価計算の方法を、どこまで一元化するかなど、悩むことが多かった」と話す。例えば同社の製品のパン・菓子と米飯類では、原価計算の単位が異なる。パンは原材料の重量だが、米飯では重量のほかに枚、個などの単位が出てくる。そういった細かな部分をシステムに取り込むため、東芝ソリューションは専任スタッフを常駐させ、同社の現場とともに地道に作業を進めていった。

情報の一元管理の確立

【写真】購買部 係長 吉川 敏博 様
購買部 係長
吉川 敏博 様

2005年3月、製品規格情報管理システムの稼動・運用が部分的にスタートした。全面スタートではなかった理由を、システムの基礎となる原料規格を受け持つ購買部係長の吉川敏博氏はこう説明する。「新しいシステムは原料メーカー様に直接情報を入力していただく仕組みを採っていました。そこで1000を越えるメーカー様に協力をお願いして回りました。全てのメーカー様のご理解とご協力を得るまでには時間が必要でした」。結局、すべての原料メーカーが情報入力を完了させるまで、約1年半が経過した。そして、2005年12月に本稼動が始まった。システムの効果は期待した以上だった。「システム稼動以後、表示ミスは一切発生していません」と沖氏は言う。効果は、それだけではなかった。情報を一元化したため、開発途上の試作品であっても全社の関係者は情報を共有できた。また、お得意先様や社会の新しい要望にも迅速な対応が可能となった。その効果を沖氏は「仕事の密度が高くなって、時代に対応できるスピードが持てた」と評価する。

前を読む 続きを読む

このページのトップへ
Copyright