
OCRの回路設計、よりよい技術をめざす
プラットフォームソリューション事業部
ハードウェア開発部
OCR開発担当
川人 隆之
2010年5月28日
おもしろいことは自分で見つける、とことんやれば必ず見つかる
現在、OCR(光学文字読取装置)の回路設計をしています。私が担当しているOCRの開発で重要なことは、紙に書かれた文字をどれだけ速く、そして正確に読み取ることができるかということです。お客様にとってよりよい製品であるために、日々開発に取り組んでいます。私は今の部署に配属されてからまだ一年程と短いのですが、配属された当初は全くOCRの知識がなかったので、とにかく情報を収集するなど、必要になりそうなことを頭に叩き込みました。
私の仕事のスタンスは、「がむしゃらにやってみれば、おもしろいことは必ず見つかる」。たとえ興味がなくても自然とそうなると信じてやってきました。技術者としていつも貪欲でありたいので、そんな姿勢を大事にしています。貪欲であるがゆえに、私は物事をなかなか納得できないタイプ。納得いくまでとことん突きつめて答えを見つける努力をしています。
OCRの回路設計 納得いくまでとことん突き詰める
想定外のトラブルも慎重に切り抜ける、これも技術。
設計は、まず全体のおおまかな構成や主要な部品を決定します。次にそれを回路図に引いてプリント基板に起こします。そしてそれを評価するというプロセスになります。回路図を引くときに重要なことは、回路が論理的に合っていることはもちろんのこと、信号間の干渉やノイズなどの問題も考慮に入れ対策するということです。これらは目に見えないことなので大変です。設計するときは何通りかのパターンを用意して、上手くいかなかったときに対応できるようにします。これで行ける!と思って設計したものが動かない時は苦労します。納期は限られていますし、動くと思ったものが動かないわけですから、まずは原因を見つけることから始めなければなりません。一つずつブレイクダウンしながら慎重に…。何もないところから何かが出来上がっていくという過程や、細かいことに夢中になれるところが、説明書のないプラモデルを作っているような感覚ですね。設計した通りに動いた時はとても嬉しいものです。
これで行ける!と思って設計したものが動かない時は苦労します