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導入事例 東芝ファイナンス株式会社

Innovation Report / 業務ノウハウをモジュール化して金融とITの融合ビジネスを展開

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導入効果

企業内の文書管理の効率化を実現
漏洩リスクを低減し、セキュアな環境を構築

【写真】ネットビジネス事業部 開発グループ 的野 千鶴 様
ネットビジネス事業部
開発グループ
的野 千鶴 様

「T-CON DOCUMENTS」の開発には約1年を要した。これによって、企業内の文書管理は効率化され、漏洩の恐れがある情報もセキュアな環境で管理することが可能になる。取引先や顧客からのFAXは、そのまま紙で出力して受け取るのではなく、いったんFAX受信サーバに入り、PDFに変換してイメージ化される。その後、私書箱に振り分けられて、宛先になっている受信者は、会社のPCやモバイルで受け取ったり、会社のFAXやMFP、コンビニの出力サービスで紙として受け取ることができる。PCからのファイル転送や、MFPで取り込んだデータのファイル転送も同様だ。FAXの場合はいったんFAX受信サーバに入り、そうではない場合はデータ送受信用サーバに入ってから私書箱に振り分けられる。

これによってFAXを使わなくても文書の送受信ができ、紙から個人情報が漏れるというリスクを大幅に軽減することが可能になる。また、受信後にすぐにイメージ化して鍵をかけるので、Webワークフローとつなげても原本を安全に保管できるようになる。「T-CON DOCUMENTS」には、他にもさまざまな付加機能がある。例えばテキストだけでなく、動画、音声ファイルにMETAデータを付与して検索できるのも特徴の一つだ。前出の和木氏はこう解説する。

「口約束でも商法では契約と見なされます。本来は、契約書の原本を保管しておくのと同じように、契約について会話した音声のファイルを保管しておくべき。音声ファイルにMETAデータをつけて契約書と一緒に『T-CON DOCUMENTS』上に置いておけば、言った言わないというトラブルも避けられるはずです」

ビジネス展開

東芝ソリューションをパートナーに
幅広いビジネスを展開していきたい

「T-CON Style」全般のマーケティングを担当しているネットビジネス事業部 開発グループの的野千鶴氏は、「T-CON DOCUMENTS」のマーケティングについて、従来との違いを次のように語る。

「T-CON DOCUMENTSは既存商品に比べ、より広い市場をターゲットとした商品戦略をとっています。東芝ソリューションさんと協業することで、新規市場や大手企業様からの引き合いが増え、ビジネスチャンスの広がりに期待を持っています。お客様へのPRという点では、展示会やセミナーへの出展の機会が増え、より多くのお客様へ紹介を行っています。東芝ソリューションさんの営業力や販売チャネルは、この商品のマーケティングにおいて大きな力になりそうです。」

東芝ソリューションの営業力が特に発揮されそうなのが、紙を大量に扱う規模の大きい企業だ。もちろん大企業に導入されれば、それだけライセンス数も多くなる。ただ、東芝ファイナンスの狙いはそこにとどまらない。「T-CON DOCUMENTS」を入口として、「T-CON Style」の他の商品も提案していくことができれば、より大きなビジネスになる。そのマーケティング戦略上でも、同社にとって東芝ソリューションは大事なパートナーだといえるだろう。

一方、中規模企業への展開も視野に入っている。「T-CON DOCUMENTS」はASPシステムなので、導入コストを低く抑えられるという特徴がある。そのため部署単位や中堅企業でも、比較的導入がしやすいソリューションだといえる。例えばギフト業務を通販で行っている会社は、特定のシーズンのみに注文が集中することが多い。ASPなら注文の増減に合わせて運用できるので、無駄のない効率的なIT投資が可能だ。

将来展望

より具体性が求められるe-文書法対策
文書の原本性を高める機能を強化

将来的には、販売の仕組みだけでなく、システムそのものも大きく進化させていく予定だ。

実は「T-CON DOCUMENTS」は、まだ開発の第一フェーズを終えたに過ぎない。第一フェーズでは、文書を電子化して漏洩のリスクを減らすという個人情報保護の意味合いが強かった。第二、第三フェーズでは、e-文書法に対応する機能をさらに強化していくという。e-文書法は05年4月から施行されているが、同時に施行された個人情報保護法の影に隠れてしまった感が否めない。今後はユーザーの意識の高まりを見極めながら、適切なタイミングで、さらに原本性を高める機能の開発に着手する方針だ。また最近話題の「内部統制」においても業務トリサビリティーの観点から紙媒体の電子化は有効な手段といえる。「第二、第三の開発フェーズでも、おそらく東芝ソリューションさんにお願いすることになるでしょう。さらに良い関係を築くためにも、まずは『T-CON DOCUMENTS』のビジネスを軌道に乗せて実績を作っていきたいですね」と野辺氏が意気込みを語ってくれたように、同社が東芝ソリューションに寄せる期待は大きい。

Solution Focus

T-CON DOCUMENTS

T-CON DOCUMENTS」は、文書の電子化や電子データの安全な受け渡しを実現するファイルシェアリング・ゲートウェイ。従来の紙中心のスキームをスムーズに電子化して、社内外への情報の送受信を透過的に一元管理する。多くのシステムが資料の保管、整理だけに重点を置いているのに対して、「T-CON DOCUMENTS」は電子化された書類をさまざまな事務処理を行えるような付加機能を多数用意。安全かつ効率的なオンライン処理フローを実現する。ASPで提供されるため、初期費用負担が少なく、すぐ始められることも特徴の一つ。個人情報保護法、e-文書法に対応した注目のソリューションだ。

COMPANY PROFILE

会社名 東芝ファイナンス株式会社
創立 1949年10月
本社 東京都中央区銀座五丁目2番1号 銀座東芝ビル
代表 代表取締役社長 野村克文
資本金 39億1000万円
従業員数 854名(06年4月末)
事業 割賦販売、信用保証、割賦購入あっせんならびに賃貸借。総合リース業。保証業務、債権買取。集金および支払いの代行
URL http://www.toshiba-finance.co.jp/ (別ウィンドウで開きます)
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この記事内容は2006年9月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。


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