
創立50周年を迎えるにあたり、新たな時代に即したサービスや調査手法を武器に顧客のビジネスに役立つマーケティングデータが提供できる共通基盤作りを模索。Windowsを中心としたプラットフォームを共通基盤として採用し、マルチブラウザ環境で利用できるWebアプリケーションとして各サービスが利用できる仕組みを東芝ソリューションが開発。共通基盤化に成功したことで、今後はテレビ視聴率も含めて個別に稼動している多様なサービスを同一基盤上に展開していく計画だ。

- マーケティング調査を行う新たなサービスを立ち上げるたびに部分最適化の形で個別にシステムを構築、顧客が利用するインターフェースもすべて個別に作り込んでいた。創立50周年プロジェクトとして、システム共通基盤の上にすべてのサービスを展開させ、全ての環境をWebアプリケーション化する検討がスタート。顧客に新たな付加価値を提供するための仕組みを目指すこととなった。
- 統合した共通基盤「VR-CIP」をWindows環境で構築し、第一弾として国内最大規模となる生活者調査「ACR/ex [(株)ビデオリサーチ サービス紹介]
」がスタート。共通インターフェースの整備によって使い勝手が飛躍的に向上、従来の4倍あまりにまで利用がアップした。同サービスを利用する契約社数も順調に伸びており、ビジネスに大きく貢献できる共通基盤を作り上げることに成功。
ソリューション事例概要



導入の背景全文を読む
- 創立50周年を迎えるにあたり、未来を見据えたプロジェクト「Jump50」が発足。
- 顧客に新たな価値を提供するためのシステムサービスの基盤作りを模索することに。
導入の経緯全文を読む
- これまでは新たなサービスが立ち上がるたびに部分最適化の形で個別に構築。
- 新たな仕組みでは従来のクライアントサーバー型の環境をすべてWebアプリケーション化することを検討。
- クラウドのアーキテクチャも視野に、管理ツールの統合やハードウェアの共通化によって運用負荷を軽減させ、かつ事業貢献できるインフラ作りを目指した。
- 調査ごとのシステムであったため、調査データはサービス内での活用に留まっていた。これを共通基盤に統合し、サービスを横断したデータ活用を行い、お客さまの利便性向上に繋げたいと検討。
導入のポイント全文を読む
- 共通基盤整備や各サービスのWebアプリケーションへの移行、共通インターフェースによる使い勝手の向上など具体的な要件を提示。
- DBや仮想化基盤などすべてWindows環境で提案してきたのが東芝ソリューション。
- 分析ロジックなどを部品化することで標準パッケージのように様々な形で活用できるような汎用性のある仕組みの提案を高く評価。
- ユーザーインターフェースやビジネスロジック、集計エンジンなどをそれぞれ分割して開発を進める効率的な開発手法の提案も評価。
導入の効果全文を読む
- Windows Server 2012 R2上でHyper-Vを用いた仮想環境を構築、System Centerによる運用管理などWindows環境をベースに統一感のある基盤となった。
- 共通基盤の構築により、システム開発の品質とスピードが格段に向上。
- 顧客からも使い勝手が良くなったと好評、以前の環境には戻れないという声が寄せられている。
- 利用が4倍以上になり、契約社数も順調に伸びている。
将来展望全文を読む
- まだVR-CIP上に展開していないテレビ視聴率などの提供システムを随時載せていくことを計画。
- VR-CIPをメディア業界のハブ的な役割に成長させたいと考えている。



お客様の企業情報
- 会社名:
- 株式会社ビデオリサーチ
- 設立:
- 1962年9月20日
- 代表者:
- 代表取締役社長 秋山 創一
- 所在地:
- 東京都千代田区三番町6-17
- 概要:
- テレビ視聴率調査を核としたメディアリサーチ事業、並びにマーケティング活動に役立つ様々な調査の実施及びデータの提供
- URL:
- https://www.videor.co.jp/
- 導入プロダクト:
- 仮想化・統合ソリューション
この記事内容は2015年1月15日に取材した内容を基に構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。