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IT技術研究所 主任研究員 位野木 万里 KeyPerson

2010年11月29日 【シリーズ】活躍するIT技術研究所の社員たち/第2回 ITの未来第2回は、「ITの未来」についてです。第1回に引き続き、当社のIT技術研究所の2人に話を聞きました。

東芝ソリューション株式会社 IT技術研究所
参事 守安 隆
主任研究員 位野木 万里

日々発展を遂げる、情報処理分野での指導的役割として

IT技術研究所 参事 守安 隆

今や、ITは発展途上国も含めた全世界に急速に広がっています。今から約50年前(情報処理学会の設立時)には、わずかな台数のコンピュータしかありませんでしたが、ここ数年で驚異的に増加、普及し、社会の隅々に浸透しました。身の回りでは、ETC、電子乗車券や電子マネーを始め、ATMや各種予約システム、鉄道の運行や物販流通、道路の電光表示、気象情報などは、ネットワークで結ばれた情報システムが支えています。これらは日常生活に溶け込み、当たり前になっています。動いているのに見えない。携帯も、どうして繋がるか、どうなっているかなど、誰も考えないで通話します。社会インフラという観点では、あるべき姿です。

一方、ITが日常的になったが故に、ITへの好奇心や驚きが薄れ、ITの道に進もうとする若者が減少し、業界も元気がない。しかしITは、みんなが暮らす社会を支えるというやりがいと責任ある大切な仕事です。またITは将来の社会の姿を創る夢のある技術分野です。

社会を支えるインフラという観点でもう1つ。水道については、小学校の授業では、どこからどうやって家まで水が来て、使い終わった水がどこに運ばれて処理されていくのか、社会や生活科の時間にきちんと習います。でも、ITはそうなっていません。どのような仕組みで動いているのか、利用者に分かるようにすべきだと思います。水道などと比較すると、情報システムは見え難いし、その進化が早いのかもしれません。是非、皆さんにITの重要性とその役割を理解してほしいと願っています。

相転移するIT

IT技術研究所 参事 守安 隆

今や世界のサーバ−数は2億数千万台、PCは約20億台、携帯の契約件数は50億件を超えています。そのほかに情報家電やWebカメラ、様々なセンサーを加算すると100億を優に超えるIT機器がネットで繋がっています。50年前に故梅棹忠夫氏が提唱した情報社会が実際のものとなっています。

そうなると、今までとは全く違う視点で、ITの活用方法を考えなければなりません。例えば、ほとんどの人が携帯電話を持つようになった途端に、我々の生活は大きく変化しました。これは一種の相転移です。「ITを使って何かを構成する」のでなく、「広がる情報処理の空間に、ITをどのように位置づけていくか」と、発想を転換しなければなりません。
たくさんの情報の中から価値のある情報を「見つけ出す」だけでなく、「センスする」、「整理する」、「さらに生み出す」時代が、すぐそこまで来ているのではないでしょうか。

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ITの未来を描く

IT技術研究所 主任研究員 位野木 万里

近年、パソコンはもちろん、携帯電話やスマートフォンなどの端末機器に関する技術は急速に進歩しています。「ITの未来」を考える際、これらの端末を利用し、ITが今よりさらに生活の一部になっていくことは、皆さんも安易に予想できると思います。少し先の未来には、全ての情報を記録できる社会インフラが整い、自分の行動や、体調などの情報ですら、自分自身よりも仮想空間(情報処理)の方が、よく把握している状況が増えること予測できます。

「情報処理の未来地図」(情報処理 Vol51 No,5 )位野木が編集および執筆した
「情報処理の未来地図」
(情報処理 Vol51 No,5 )

情報処理学会誌の50周年記念号の中で、ITの未来の姿、すなわち、どういった技術分野がどのようなかかわりを持つようになるのかを予測し、図式化して表現することを試みてみました。今後の情報処理活用の具体的なイメージについても本特集の中で示していますので、是非ご覧になっていただければと思います。

ITを発展させるために必要な能力

今回記事を執筆する上で、共著の執筆者の方々と議論し、ITを発展させるために必要なものは何かということを検討しました。記事では、「我々は単に人類のための情報処理だけではなく、地球環境や宇宙環境といった、情報処理がこれまで直接の対象としてきたもの以外へ及ぼす影響をも配慮すべきであり、そのために、広くさまざまな学際領域に対する知見を貪欲に獲得し、それらを巧みに融合することによって、思考の単一性を排除するべきである。このようにして、人類のため、ひいては全自然環境に対して配慮することによって、人類最高の英知の結集である情報処理を発展させてゆくべきである」と結びました。このようなことを実現するためにも、技術を深堀するだけでなく、それを取り巻く多様な世界の理解と、理解できるだけの能力・教養が必要になると考えています。

情報処理学会について思うこと

IT技術研究所 主任研究員 位野木 万里

学会活動を通して、技術を多角的観点からみることができると感じています。東芝グループの先輩会員の方々が今まで切り開いてこられた努力により、編集委員という機会を与えてくださり、大変感謝しております。学会で得たことを仕事に活かし、社会に貢献したいと考えています。

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