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IT技術研究所 守安、位野木 KeyPerson

2010年9月15日 【シリーズ】活躍するIT技術研究所の社員たち/第1回 情報処理学会とその活動当社のIT技術研究所、守安参事と位野木主任研究員の2人に、情報処理学会に関する活動や学会・業界に対する思いなどについて話を聞きました。 第1回は「情報処理学会とその活動」です。
(写真)
東芝ソリューション株式会社 IT技術研究所
参事 守安 隆(右)
主任研究員 位野木 万里(左)

日々発展を遂げる、情報処理分野での指導的役割として

ご存知の方も多いと思いますが、情報処理学会は、会員は約2万人(*1)、情報処理分野では日本最大の学会で、1960年に設立され、今年設立50年を迎えました。情報処理技術の指導的役割を担っています。
(*1) 正会員17,667名、学生会員2,375名、賛助会員264社 (2010年3月末現在)

情報処理学会の活動にたずさわってきて良かったと感じたことは、情報処理のいろいろな側面で日本をリードされている学界、産業界の方々との人脈を得たことです。会社の業務だけでは巡り合えない方々と知り合い、意見を交換する機会を持つことができました。これは大きいですね。
それから学会という立場から、広い意味での産学を含めたIT業界の発展に微力ながら貢献できたことです。また、あらためて最先端の高度な技術に触れることができました。世の中には凄い技術があるということを実感しました。

IT技術研究所 参事 守安 隆

2万人の会員から選出される理事、そして情報処理学会創立50周年記念事業推進活動

本学会の役員は、会長と2名の副会長、19名の理事、2名の監事から構成されます。学会の役員は2万人の会員による選挙で選出されます。私は2008、2009年度の理事に選任され、財務担当理事を務めました。学会の運営は、副会長1名と総務、財務、各2名の理事で構成される総務財務運営委員会を中心に行っています。わたしの在任期間中には、学会創立50周年の各種記念行事や、学会の一般法人への移行という大きな仕事がありました。皆さん本業がありますから、毎月、夜6時から遅いときには10時過ぎまで侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論を行いました。

IT技術研究所 参事 守安 隆

また、理事はそれぞれの担当業務の他に、幾つもの担務があり、わたしも8つの委員を務めていました。情報処理学会は50周年記念事業として、論文誌等のオンライン化、次世代型ハンドブックの作成など8事業を選定して推進しています。なかでも、今年の3月、東京大学のキャンパスで開催した設立50周年の記念大会(*2)は、2年ほど前から大学と企業で協力して推進した目玉イベントです。50年の歴史と今後の50年の情報処理の未来を見据え、世界中から著名な方々に集まっていただき、招待講演やパネル討論などを始めとする40件以上のイベントを行いました。7,000名を超える来場者(例年2,000名強)を迎え、当時首相を務めておられた鳩山衆議院議員からもメッセージをいただきました。私は創立50周年記念事業実行委員会と記念全国大会組織委員会の委員(*3)を務めました。大会開催における活動は、私にとって想像以上に大きく、とても心に残るものとなりました。
情報処理学会では情報処理技術や産業の発展への貢献に対し様々な賞を設け、表彰しています。こうした賞の幾つかの選定委員も務めましたが、表彰する側と受賞する側の双方の考え方を知る機会となって、勉強になりました。
(*2) 大会概要とプログラム(PDF 4.4MB、別ウィンドウで開きます)
(*3) 50周年記念全国大会委員会(別ウィンドウで開きます)

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2万人に配られる会誌の編集委員として

位野木 万里

私は、情報処理学会会員向けに発行している学会誌「情報処理(*4)」の編集員をして3年目になります。
会誌は、私の属する会誌編集員会メンバー23名を中心とし、専門委員会の79名が協力して執筆したり原稿や論文を集めたりして、製作・発行しています。専門委員会は、7分野(基礎・理論、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーション、実務、書評・ニュース、コミュニケーション)に分かれており、各号で該当する項目をそれぞれが担当しています。

情報処理学会誌50周年記念号情報処理学会誌50周年記念号

今回、私は特集の企画として「プロダクトライン」(2009年4月号)、「50周年記念号(*5)」(2010年5月号)を担当しました。どのような冊子にするか、目次となる項目から企画し、実際の記事を作成します。50周年記念号のメンバーは、編集委員長の(放送大学 教養学部 教授)河合先生が編集委員から産業界と大学関係者の数名ずつを選出し、グループを作って活動しました。50周年記念号なのでボリュームも多く、通常よりも時間と労力が必要でしたが、完成した冊子を手にすると、その時の大変さより、出来上がった嬉しさが込み上げてきます。読者の皆さんには、この冊子を情報処理技術の未来予測に活用して頂けたらと考えています。
(*4) 会誌「情報処理」(別ウィンドウで開きます)
(*5) 会誌「情報処理 50周年記念号」(別ウィンドウで開きます)

新たな冊子、季刊誌「デジタルプラクティス」

季刊誌「デジタルプラクティス」 季刊誌「デジタルプラクティス」

情報処理学会は、これまで論文誌、学会誌を発行してきましたが、産学のプラクティス共有を目的に、今年、「デジタルプラクティス(*6)」を創刊しました。現在の会員構成は、大学や研究機関に所属する会員や学生会員と、企業などに所属する会員がそれぞれ約半数を占めています。学会は、学術活動のほかに産業界における実務活動への貢献にも注力し、学術論文誌とは別の、実務の現場でITを実践する人に向けた論文誌が、「デジタルプラクティス」です。IT実践の中で積み重ねられる創意工夫や新しい利用法、経験から得られる教訓などを論文の形にして共有を図ることを目的としています。創刊号ではサービスサイエンスについて特集を組み、第2号では、学会が持つ国際標準化推進機関である情報規格調査会の活動を中心に「事業に活きる標準化の力」という特集を組みました。最新の第3号は、東芝の研究開発センターの土井主席技監が特集編集者として「ICカードが社会を変える」の特集です。今や社会インフラの一部となりつつあるSuicaを初めとしたICカードについて、ICカードの社会への実装や応用など様々な観点から実務を通し産み出されたITの知識が掲載されています。
「デジタルプラクティス(*6)」は創刊から順次、情報処理学会のホームページで公開(*6)していますので、会員でない方も是非、ご覧になってください。
(*6)季刊誌「デジタルプラクティス」(別ウィンドウで開きます)


*次回は、「ITの未来図」です。

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