6,000ものアイテム数を誇る自社製品と30,000を超える他社からの仕入商品の在庫精度を高めるため、全国に展開する配送センターおよびピッキングセンターに倉庫管理システム「LIGNS-R」を導入。無線ハンディターミナルを活用して入出荷処理の精度を高め、自社製品と仕入れ商品の同梱によって配送する小口数を減らし顧客満足度の向上を成し遂げる。
- ビジネスの拡大に応じて自社製品を含めた仕入商品のピッキングに対するニーズが急増。SCMシステムによってサプライチェーンが有効に機能している自社製品と同様の、在庫精度が高く、効率的な仕組みを実現したい。
- これまで自社製品向けに展開してきた倉庫管理システムを仕入商品のピッキングにも応用。顧客に配送する小口数を13%減少させ、結果的に顧客満足度の向上を実現。また、効率化により経済効果を上げ、さらなる競争力の強化にも取り組んでいる。
ソリューション事例概要
導入の背景全文を読む
- 販売計画から在庫管理に至る一連の製品全体の流れが管理できるSCM(Supply Chain Management)システム導入を機に、在庫を正確に把握できる倉庫管理システムの導入を希望。
導入の経緯全文を読む
- 物流費の圧縮が価格競争力に大きく影響するため、在庫精度のさらなる向上を希求。
- 自社製品および仕入商品に対するピッキングのニーズが飛躍的に拡大、自社製品で安定運用していた倉庫管理システムを仕入商品のピッキングにも展開することを決断。
導入のポイント全文を読む
- 東芝グループの物流現場を見学した際に、現場の運用がしっかりとシステムに反映されていることがわかり、よりリアリティを感じた。
導入の効果全文を読む
- 約350台の無線ハンディターミナルを全国の配送センターおよびピッキングセンターに導入し、入出荷を含む在庫管理の精度を向上。
- 自社製品と仕入商品を同一梱包することが可能となり、梱包数を圧縮。顧客に届ける小口数を13%も減らすことに成功、顧客満足度の向上に貢献。
将来展望全文を読む
- 仕入商品の発注精度をこれまで以上に高めながら、サプライチェーンが有効に機能している自社製品と同様の精度に近づけることを大きな目標に。
- ロケーション配置も含めたピッキング効率を高める工夫にさらに取り組んでいきたい。
- 現場に応じて求められる梱包内容を精査し、小口数を最小限に抑えることで顧客満足度をさらに向上させたい。
お客様の企業情報
- 会社名:
- エフピコ物流株式会社
- 設立:
- 1979年7月
- 代表者:
- 代表取締役社長 小泉哲
- 従業員数:
- 91名(2011年3月31日現在)
- 本社所在地:
- 広島県福山市箕沖町127-2
- 事業内容:
- スーパーマーケットや食料品店などで使用される簡易食品容器(食品トレー)の専業メーカーである株式会社エフピコの物流を請け負う。メーカーの物流子会社としての顔を持ちながら、共同配送の形で仕入商品も一緒に顧客に配送する卸売の機能も併せ持つ。
- 導入プロダクト:
- LIGNS-R
- URL:
- http://www.fpco-logistics.jp/
本記事は2012年9月4日に取材した内容をもとに構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。