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GridDB Cloud リリースノート

Revision: 1.3.0-7243-20614206

1 はじめに

本説明書は、GridDB Cloudのリリース情報を記述したものです。製品を使用する際の動作環境や参照すべきマニュアルなどについて記載しています。ご使用の前に必ずご一読されますようお願いします。

なお、本説明書ではGridDBのクラウドサービスにあたるGridDB Cloud固有の事項について記述します。GridDB固有の事項について知りたい場合は、『GridDB リリースノート』(GridDB_ReleaseNotes.html)を参照してください。

2 製品概要と変更点

製品の概要と各バージョンの変更点について記述します。

2.1 製品の概要

GridDB Cloudは、GridDBをクラウドサービスとして提供するサービスです。

GridDBは、ビッグデータやIoTシステムをターゲットにしたスケールアウト型時系列データベースです。

GridDB Cloudでは、GridDBを単体で利用するのに比べ、下記のような利点があります。

  • GridDB初期導入の時間の短縮
  • 運用の手間の削減
  • データや処理量が増えた時のリソース増強対応の簡易化
  • クラウドネイティブなアプリとの連携の容易化

GridDBの詳細は、『GridDB 機能リファレンス』(GridDB_FeaturesReference.html)を参照してください。

2.2 V1.3の変更点

V1.3における機能強化の概要は以下に示すとおりです。

[運用管理GUI]

  • ノード設定
    • ノードの設定変更画面で、メモリに関する設定値の検証機能が強化されました。現在だけではなく、将来のある時点でもメモリ設定が効率的か調べられるようになったことで、よりGridDBのチューニングを行いやすくなりました。

[データ連携機能]

  • Logstash
    • データ連携ツールLogstashの出力プラグインをサポートしました。これにより、Logstashを用いたGridDBへのデータ投入ができるようになりました。
  • Azure IoT Edge
    • Azure IoT Edgeを用いたGridDBとのデータ連携ガイドと、サンプルプログラムの提供を行いました。これにより、エンドポイントの機器からAzure IoT HubやAzure Functionsを通して、GridDBへデータを投入するまでの流れがわかりやすくなりました。

[プラン]

  • データバックアップ
    • 定期的にデータのバックアップを取るオプション機能をサポートしました。これにより、バックアップポイントにデータをリストアできるようになりました。
  • ノード数削減
    • ノードの削除が可能になりました。不要なノードを削除することで、利用料金の低減を行えるようになりました。

[可用性]

  • 可用性ゾーン
    • 可用性ゾーンをサポートしました。これにより、GridDB Cloudの耐障害性が高まりました。

2.3 V1.2の変更点

V1.2における機能強化の概要は以下に示すとおりです。

[GridDB]

  • GridDB
    • GridDBのバージョンがV4.6になりました。

[運用管理GUI]

  • ノード設定
    • ノードの設定変更ができるようになりました。これにより、GridDBのチューニングを行いやすくなりました。
  • VNetピアリング
    • VNetピアリングの削除ができるようになりました。

[データ連携機能]

  • Telegraf
    • データ連携ツールTelegrafの出力プラグインをサポートしました。これにより、Telegrafを用いたGridDBへのデータ投入ができるようになりました。

[データ可視化機能]

  • Grafana
    • データ可視化ツールGrafanaの入力プラグインをサポートしました。これにより、Grafanaを用いたGridDBデータの可視化ができるようになりました。

[データ分析機能]

  • Power BI
    • データ連携ツールPower BIを使ったデータ分析ができるようになりました。

[プラン]

  • プラン変更
    • 契約しているプランが変更できるようになりました。

2.4 V1.1の変更点

V1.1における機能強化の概要は以下に示すとおりです。

[運用管理GUI]

  • 日本語サポート
    • 日本語を表示言語として利用できるようになりました。
  • 言語変更
    • 表示言語を変更できるようになりました。
  • ログイン画面共通化
    • 全テナントで共通のログイン画面を利用できるようになりました。
  • TQL
    • クエリ実行画面で、TQLを実行できるようになりました。

[データ連携機能]

  • WebAPI
    • WebAPIを通して、GridDBと通信ができるようになりました。これにより、Azureのアカウント無しにユーザアプリケーションとの連携ができるようになりました。
  • Azure Functions連携
    • Azure Functionsを利用してGridDBと通信ができるようになりました。

[ツール]

  • サイジングツール
    • GridDB Cloudのサイジングツールを利用できるようになりました。これにより、ユースケースに応じた適切なプランを選びやすくなりました。

[プラン]

  • 各プランのストレージ容量統一
    • 全てのプランでストレージ容量が1TBになりました。なお、使用するストレージ容量はオプションにより追加できます。

2.5 V1.0の変更点

GridDB Cloudの初期リリースです。

3 動作環境

運用管理GUIの動作環境は以下に示すとおりです。

対応OS Windows 10
対応ブラウザ Google Chrome (バージョン 91), Microsoft Edge (バージョン 91).
[注意]: JavaScriptはオフにしないでください。
ネットワーク インターネット接続可能なネットワーク(ブロードバンド回線推奨)
推奨画面サイズ 1920x1080

4 マニュアル

GridDB Cloudには以下のマニュアルがあります。GridDBのマニュアル一覧については、『GridDB リリースノート』(GridDB_ReleaseNotes.html)を参照してください。

マニュアル名 対象者 内容
GridDB クイックスタートガイド 初めてGridDB Cloudを使う方 製品概要やGridDB Cloudを簡単に利用する手順を説明するマニュアルです。
GridDB 運用管理GUIリファレンス GridDB Cloudを使う方 GridDB Cloudの様々な操作を行うWebアプリケーションについて説明するマニュアルです。
FluentD 出力プラグインガイド FluentDを使ってGridDBにデータ投入をしたい方 データ連携ツール「FluentD」の出力プラグインのガイドです。
Embulk 出力プラグインガイド Embulkを使ってGridDBにデータ投入をしたい方 データ連携ツール「Embulk」の出力プラグインのガイドです。
Telegraf 出力プラグインガイド Telegrafを使ってGridDBにデータ投入をしたい方 データ連携ツール「Telegraf」の出力プラグインのガイドです。
Logstash 出力プラグインガイド Logstashを使ってGridDBにデータ投入をしたい方 データ連携ツール「Logstash」の出力プラグインのガイドです。
Azure IoT Edge 連携ガイド Azure IoT Edgeを使ってデータ連携をしたい方 Azure IoT Edgeとの連携用ガイドです。
Azure Functions 連携ガイド Azure Functionsを使ってデータ連携をしたい方 Azure Functionsとの連携用ガイドです。
Grafana 入力プラグインガイド Grafanaを使ってGridDBデータの可視化をしたい方 データ可視化ツール「Grafana」の入力プラグインのガイドです。
Power BI 連携ガイド Power BIを使ってデータ分析をしたい方 Power BIと連携し、データ分析をするためのガイドです。

5 注意事項・制限事項

本製品をご利用いただく上で事前にご確認・ご理解いただきたい注意事項・制限事項を説明します。

5.1 注意事項

特にありません。

5.2 制限事項

No 項目 内容
1 ノード数が4以上になる場合、可用性ゾーン障害時に一部データへのアクセスができなくなる。 GridDBは可用性向上のため、データをマスタ・バックアップの2種類に冗長化し、複数ノードで保持します。GridDB Cloudは3種類の可用性ゾーンを利用しますが、ノード数が4以上の場合、マスタとバックアップが同一可用性ゾーンに配置されることがあります。その場合、可用性ゾーン障害発生時にマスタ・バックアップ両方のデータが参照できず、障害復旧時まで該当データへのアクセスが不可能になります。

6 商標

  • GridDBは東芝デジタルソリューションズ株式会社の登録商標です。
  • MicrosoftおよびAzureは米国およびその他の国におけるMicrosoft Corporationの登録商標です。
  • その他各種製品名は、各社の製品名称、商標または登録商標です。