GridDB リリースノート

Revision: 3964



1 はじめに

本説明書は、GridDB Standard Edition、Advanced Edition、(以降、これらの製品を指す場合GridDBと記載します)のリリース情報を記述したものです。製品を使用する際の動作環境や参照すべきマニュアルなどについて記載しています。ご使用の前に必ずご一読されますようお願いします。

本説明書には、以下の情報を記載しています。

  1. はじめに
  2. 製品概要と変更点
  3. 機能一覧
  4. 動作環境
  5. パッケージとインストールについて
  6. GridDBのマニュアル
  7. 問題が発生した場合の対処について
  8. 注意事項・制限事項
  9. 特記事項
  10. 商標
  11. その他

 

2 製品概要と変更点

2.1 製品の概要

GridDBは、膨大なデータを、高速かつ安全に蓄積し検索するキー・バリュー型データベースです。以下のような特長があります。

 

GridDBには次の製品があります。

GridDB Standard Edition (SE) NoSQL型データベース製品
GridDB Advanced Edition (AE) SQLインターフェイスを備えたNewSQL型データベース製品

これらの製品は別製品ですが、GridDB AEは、機能的にGridDB SEを包含するため、 GridDB SEの特長・機能に加えてSQL機能を付加した製品となります。購入いただいた製品に応じてサポートする機能が異なりますので、ご注意ください。

 

GridDBが提供する機能は『GridDB 機能リファレンス』(GridDB_FeaturesReference.html)を参照ください。

また、ご利用にあたっては『GridDB クイックスタートガイド』(GridDB_QuickStartGuide.html)を参照ください。

バグフィックス等の修正記録は、インストールメディア内のFixlist.pdfをご覧下さい。

2.2 V4.3の変更点

V4.3では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。機能強化の概要は以下に示すとおりです。

<スケールアップ強化>

<性能向上>

<開発機能>

<運用機能>

また、GridDB V4.2では以下の点が変更となりました。

2.3 V4.2.5の変更点

V4.2.5では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。

2.4 V4.2の変更点

V4.2では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。機能強化の概要は以下に示すとおりです。

<性能向上>

<障害・性能解析機能>

<開発機能>

<プログラミング言語>

<その他>

また、GridDB V4.2では以下の点が変更となりました。

2.5 V4.1の変更点

V4.1では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。機能強化の概要は以下に示すとおりです。

<データ管理機能>

<運用機能>

<プログラミング言語>

<その他>

 

また、GridDB V4.1では以下の点が変更となりました。

 

2.6 V4.0.3の変更点

V4.0.3では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。

 

2.7 V4.0.2の変更点

V4.0.2では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。

 

2.8 V4.0の変更点

V4.0では、GridDB製品の中でGridDB Standard Edition、Advanced Editionをリリースします。  GridDB V4.0では以下の点が変更となりました。

 

2.9 V3.5の変更点

GridDB V3.5では以下の点が変更となりました。

 

2.10 V3.2の変更点

GridDB V3.2では以下の点が変更となりました。 

   

2.11 V3.1の変更点

GridDB V3.1では以下の点が変更となりました。

 

2.12 V3.0の変更点

GridDB V3.0では、アプリケーション開発向け機能強化、運用機能強化を行いました。機能の概要は以下に示すとおりです。 

 

また、GridDB V3.0では以下の点が変更となりました。

 

3 機能一覧

GridDB SEとAEの機能の一覧です。

項目 機能 Standard Edition Advanced Edition
クラスタ クラスタ構成
分散データ管理
レプリケーション
データ管理 コレクション
時系列コンテナ
索引
アフィニティ
テーブルパーティショニング
クエリ言語 TQL
SQL
API NoSQLインタフェース(Java/C)
NewSQLインタフェース(JDBC/ODBC)
運用 バックアップ
エクスポート/インポート
統合運用GUI
運用コマンド
時系列データ 期限解放
長期アーカイブ

   

4 動作環境

GridDB 動作環境は以下です。サーバとクライアントによって異なります。

4.1 サーバ:データベースサーバ動作プラットホーム

CPU x64プロセッサ 2.0GHz 以上(最小)
メモリ 1.0GB 以上(最小)
ディスク容量 200MB
インストールに必要な容量であり、ご利用方法に応じてデータベースファイルやログファイルの容量が別途必要です(最小1.0GB)
OS Red Hat Enterprise Linux 6.7/6.8/6.9/6.10 (64bit版)
Red Hat Enterprise Linux 7.3/7.4/7.5/7.6 (64bit版)
CentOS 6.7/6.8/6.9/6.10 (64bit版)
CentOS 7.3/7.4/7.5/7.6 (64bit版)

なお、サーバは以下に示すスペック以上を推奨します。

CPU x64プロセッサ
動作周波数 2.66GHz
搭載CPU数 2
搭載コア数 4
メモリ 32GB

 

4.2 クライアント:開発アプリケーション動作プラットホーム

Java API、C API、JDBC、Python、Node.js、Goを利用するアプリケーションの動作環境

 

Windows版C API、ODBCを利用するアプリケーションの動作環境

 

運用管理コマンドの動作環境

 

Importツール (Oracle連携)を利用する場合の連携対象データベースの動作環境

 

4.3 統合運用管理GUI(gs_admin) 動作プラットホーム

 

4.4 Web API 動作プラットホーム

4.5 Dockerfileサンプル 動作プラットホーム

 

5 パッケージとインストールについて

GridDBには9つのRPMパッケージがあります。

パッケージ ファイル名 内容
サーバパッケージ griddb-XX-server-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm GridDBのサーバモジュールとサーバ起動、バックアップ・リストア用の運用コマンドなどを含みます。
クライアントパッケージ griddb-XX-client-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm サーバ起動、バックアップ・リストアをのぞく運用コマンド、エクスポート・インポートツール、統合運用管理GUI(gs_admin)、クラスタ運用管理コマンド・インタプリタ(gs_sh)を含みます。
Web APIパッケージ griddb-XX-webapi-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Web APIを含みます。
Cライブラリパッケージ griddb-XX-c_lib-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Cのヘッダファイル(/usr/include/gridstore.h)とライブラリ(/usr/lib64/libgridstore.so)を含みます。
Javaライブラリパッケージ griddb-XX-java_lib-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Javaのライブラリ(/usr/share/java/gridstore.jar)を含みます。
Pythonライブラリパッケージ griddb-XX-python_lib-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Pythonのパッケージ(griddb_python)を含みます。
Node.jsライブラリパッケージ griddb-XX-nodejs_lib-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Node.jsのモジュール(griddb_node)を含みます。
Goライブラリパッケージ griddb-XX-go_lib-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm Goのパッケージ(griddb/go_client)を含みます。
NewSQLパッケージ griddb-XX-newsql-X.Y.Z-linux.x86_64.rpm 本パッケージはGridDB AEでのみ提供します。JDBCドライバを含みます。

※XX : Edition名(se/ae)

※X.Y.Z : リリースバージョン

インストール方法は、『GridDB クイックスタートガイド』(GridDB_QuickStartGuide.html)をご参照ください。

 

6 GridDBのマニュアル

GridDBには以下のマニュアルがあります。

マニュアル名 対象者 内容
GridDB クイックスタートガイド 初めてGridDBを使う方 製品概要やGridDBを簡単に利用する手順を説明したマニュアルです。
GridDB データベース管理者ガイド インフラ設計者
運用管理者
データベースの物理設計や運用などについて説明したマニュアルです。
GridDB プログラミングガイド アプリケーション開発者 JavaやC言語のAPIの使用方法や、データ登録や検索などのプログラム例を説明したマニュアルです。
GridDB Advanced Edition SQLチューニングガイド アプリケーション開発者 SQLのチューニング手順やSQL最適化のルールについて説明したマニュアルです。

 

7 問題が発生した場合の対処について

GridDB利用中に問題が発生した場合には、『GridDB データベース管理者ガイド』(GridDB_AdministratorsGuide.html)および『GridDB エラーコード』(GridDB_ErrorCodes.html)を参照ください。

 

8 注意事項・制限事項

ご利用に際しての注意事項を説明します。注意事項・制限事項は、本製品をご利用いただく上で事前にご確認・ご理解いただきたい項目です。

 

8.1 注意事項

No 項目 内容
1 互換性(データベース) (GridDB SE/GridDB AE) GridDB V4.0以降では、GridDB V3.5以前(V3.5も含む)で作成したデータベースファイルを利用することはできません。
エクスポート、インポートツールによるデータの移行が必要です。
移行に関しましてはサポート窓口にご相談ください。
2 メジャーバージョンが異なるGridDBノードはクラスタに混在できません GridDB V4.1.1以降では、クラスタは同一メジャーバージョンのノードのみで構成できます。
ネットワークに異なるメジャーバージョンのノードが混在しないよう注意してください。
V3.5以前では、バージョンが異なるGridDBノードはクラスタに混在できません。
3 互換性(エクスポートのZip出力形式) V2.7以前のエクスポート機能で出力するZipファイルは、V2.7以降では利用できません。
4 GridDB AEのカラム型 GridDB AEでは、GridDB SE固有の以下のデータ型をテーブルのカラムの型として使用できません。
- 空間(GEOMETRY)型
- 配列型
5 GridDB AEのSQL GridDB AEでは、問い合わせでのデータ型やシーケンスを柔軟に処理するため、エラーとならない場合があります。
6 互換性(クラスタのノード、APIとクラスタ) - クラスタのノードのバージョン互換性
V4.1.0以前のノードとV4.1.1以降のノードを混在してクラスタを構成することはできません。そのため、V4.1.0以前からの移行でローリングアップグレード機能を利用することはできません。

- APIとクラスタのバージョンの互換性
V4.0.0のNoSQL APIから、V4.0.2以降のノードで構成されるクラスタにアクセスすることはできません。アプリケーションで使用するAPIは、V4.0.2以降のAPIに置き替えてください。APIのバージョン互換性はありますので、アプリケーションの変更は必要ありません。

 

8.2 制限事項

No 項目 内容
S30007 データベース名、一般ユーザ名の大文字小文字同一視ができない場合がある データベースや一般ユーザの管理機能において、データベース、ユーザ作成時には名前の大文字小文字を同一視して扱いますが、接続・参照・削除時には大文字小文字同一視が行われず、作成時の文字列を指定する必要があります。

例)
- データベース"dbTest"を作成後、"DBTEST"、"dbtest"などは作成できない。
⇒作成時は大文字小文字を同一視するため、大文字小文字が異なる同名のデータベースは、同じものとして扱う。

- データベース"dbTest"を作成後、"DBTEST"や"dbtest"の指定で削除はできず、作成時の"dbTest"を指定する必要がある。
⇒削除時は大文字小文字を同一視しないため、大文字小文字が異なる同名のデータベースは、異なるものとして扱う。
S30009 空の空間データ型を登録できない 空の空間データを登録すると登録エラーになります
例)空の空間データ
POINT(EMPTY),LINESTRING(EMPTY),POLYGON(EMPTY)など
S30014 ノードアフィニティを設定したテーブルに対して、テーブルパーティショニングを行うことはできない ノードアフィニティとパーティショニングを同時に指定してテーブル作成を行うことはできません。エラーになります。
例) CREATE TABLE table1@affinity(id integer) PARTITION BY HASH(id) PARTITIONS 5
I40004 NoSQL APIのputContainerでカラム追加を行った場合、既存行の該当カラムにNULL値が設定される V4.0.3までは空値を設定していました。将来のバージョンで、空値/NULL値を選べるように対応する予定です。
T30004 障害発生時、gs_adminでコンテナ情報を取得できない場合がある データベース障害等で一部のパーティションが参照できなくなった場合、gs_adminではコンテナ情報を取得できません。一部パーティションが参照できない場合でも、gs_shでは、正常なパーティション上のコンテナ情報は取得できます。
T30006 Web APIでは、名前に記号('-' '.' '/' '=')を含むクラスタ・データベース・コンテナに対する操作は実行できない Web APIでは、名前に記号('-' '.' '/' '=')を含むクラスタ・データベース・コンテナに対する操作は実行できません。エラーになります。

 

9 特記事項

パーペチュアルライセンスのご利用にあたっては、基本サポートサービス契約が必要です。基本サポートサービス契約は、本製品のライセンス購入と同時にご契約いただくようお願いいたします。製品ご購入後にサポートサービスを契約することはできません。

 

10 商標

 

11 その他

本製品に使用されているソフトウェアおよびライセンスは、サーバパッケージやインストールメディアに含まれるReadme.txtを参照ください。

本製品をご利用いただく上でのお問い合わせは、基本サポートサービスの窓口へご連絡ください。

 

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