GridDB Advanced Edition ODBCドライバ説明書

Revision: 3752



1 アプリケーション開発概要

本章では、GridDB Advanced Edition(AE)用ODBCドライバを利用したアプリケーション開発の概要について説明します。

1.1 ODBCの概要

ODBC(Open Database Connectivity)は、Microsoft社が提唱したWindows対応のアプリケーションからデータベース管理システム(DBMS)にアクセスするための標準的なインタフェースです。

ODBCドライバとGridDB AEクラスタの関係
ODBCドライバとGridDB AEクラスタの関係

1.2 動作環境

GridDB AE用のODBCドライバは以下のOSでご利用できます。

1.3 インストール方法

GridDB AE用のODBCドライバは、インストールメディアの 「\Windows\ODBC」ディレクトリに含まれています。

インストール方法は以下になります。

64ビットドライバをインストールする場合

  1. Windowsのエクスプローラで”GridStoreODBC_64bit_setup.bat”を選択し、右クリックで 管理者として実行 を選択し実行します。
  2. C:\Program Files\TOSHIBA\GridStore\bin ディレクトリにGridStoreODBC64.dllがコピーされていることを確認します。

32ビットドライバをインストールする場合

  1. Windowsのエクスプローラで”GridStoreODBC_32bit_setup.bat”を選択し、右クリックで 管理者として実行 を選択し実行します。
  2. C:\Program Files\TOSHIBA\GridStore\bin ディレクトリにGridStoreODBC32.dllがコピーされていることを確認します。

【メモ】

1.4 ODBCデータソースの登録

GridDB ODBCを利用してGridDB AEのデータベースにアクセスするためには、ODBCデータソースの登録を事前に行う必要があります。 ODBCデータソースの登録は、以下の手順で行います。

64ビットの場合

  1. [管理ツール]から[ODBCデータソース(64ビット)]を起動します。

  2. システムデータソース(システムDSN)を作成します。ドライバ指定時に「GridStore ODBC(x64)」を選択してください。

    システムDSNの作成
    システムDSNの作成
  3. GridDB ODBCセットアップ画面が表示されますのでGridDBクラスタへの接続情報を設定します。

    セットアップ画面
    セットアップ画面

[入力項目]

[ボタン]

32ビットの場合

  1. [管理ツール]から[ODBCデータソース(32ビット)]を起動します。
  2. システムデータソース(システムDSN)を作成します。ドライバ指定時に「GridStore ODBC(x86)」を選択してください。
  3. GridDB ODBCセットアップ画面でGridDBサーバへの接続情報を設定します。設定方法は、64ビット版と同様です。

【注意】

1.5 接続方法

BI/ETLツールから使用する場合は、「GridDB ODBCセットアップ画面」で設定したデータソース名を指定してください。

ODBC APIを使用したアプリケーションで接続する場合も「GridDB ODBCセットアップ画面」で設定したデータソース名を指定してください。

2 サポートAPI

GridDB ODBCドライバがサポートするAPIについて説明します。 GridDB ODBCドライバでは、ODBCバージョン3のAPIとバージョン2の一部のAPIをサポートしています。

2.1 サポートAPI一覧

APIのサポート状況を以下に示します。

関数名 サポート状況
SQLBindCol
SQLBindParameter ×
SQLBrowseConnect ×
SQLCancel ×
SQLCloseCursor ×
SQLColAttribute ×
SQLColumnPrivileges ×
SQLColumns
SQLConnect
SQLDescribeCol
SQLDescribeParam ×
SQLDisconnect
SQLDriverConnect
SQLEndTran ×
SQLError
SQLExecDirect
SQLExecute ×
SQLFetch
SQLFetchScroll ×
SQLForeignKeys ×
SQLFreeHandle
SQLFreeStmt
SQLGetConnectAttr ×
SQLGetCursorName ×
SQLGetData
SQLGetDescField ×
SQLGetDescRec
SQLGetDiagField △(SUCCESSを返すのみ)
SQLGetDiagRec
SQLGetEnvAttr ×
SQLGetFunctions
SQLGetInfo
SQLGetStmtAttr ×
SQLGetTypeInfo
SQLMoreResults ×
SQLNativeSql ×
SQLNumResultCols
SQLParamData ×
SQLPrepare ×
SQLPrimaryKeys ×
SQLProcedureColumns ×
SQLProcedures ×
SQLPutData ×
SQLRowCount ×
SQLSetDescField ×
SQLSetDescRec ×
SQLSetEnvAttr △(SUCCESSを返すのみ)
SQLSetStmtAttr ×
SQLSpecialColumns ×
SQLStatistics ×
SQLTablePrivileges ×
SQLTables

APIの仕様に関しては以下をご参照ください。

 

3 サンプル

ODBC APIを使用したC言語のサンプルプログラムとVisualStudio用のプロジェクトファイルがファイル「gridstore-odbc-sample.zip」に含まれます。(インストールメディアの\Windows\ODBCに存在します。)

VisualStudio 2005 SP1でビルドし、動作確認を行っています。

テーブルの作成、データ登録、検索を行います。64ビット用と32ビット用のプロジェクト設定になっています。

プログラムの実行には、以下のODBCデータソースの設定が必要です。

64ビットの場合

32ビットの場合