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東芝ソリューションと日本オラクル、リッチクライアント環境の統合的なEoD(Ease of Development)ソリューションで協業
~操作性の高いJ2EEシステムの開発効率を高めるソリューションを提供開始~

2005年2月8日

  • 東芝ソリューション株式会社
  • 日本オラクル株式会社

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河村 進介、以下東芝ソリューション)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅 正明、以下日本オラクル)は両社で協業し、操作性の高いJ2EE(Java2 Enterprise Edition)システムを短期間で開発可能にする、統合的なEoD(Ease of Development*1)ソリューションを本日より販売開始します。

 本ソリューションは、東芝ソリューションのJ2EEシステムのためのGUI環境「FlyingServ J-Frame Server」(以下、J-Frame Server)、日本オラクルの最新アプリケーションサーバ「Oracle Application Server 10g」とJavaの統合開発環境「Oracle JDeveloper 10g」を連携させ、GUIからビジネスロジックおよびデータベースアクセスまで、J2EEシステムの開発効率を総合的に高めます。

 今日の企業の情報システムにおいて、J2EEを利用してアプリケーションを開発するケースが多くなっていますが、クライアントがWebブラウザのため画面操作に制限が大きく、利用者の望む操作性や使い勝手が実現できない、という問題に直面する機会も多くなっています。そうした問題を改善するソリューションとして、リッチクライアント製品が新たにアプリケーション開発の場面で採用されるようになってきました。しかし現状では、多くのリッチクライアント製品がJ2EEアプリケーション開発とは別に、GUIアプリケーション開発のための専用ツールを必要としています。

 本ソリューションでは、「操作性の高いJ2EEアプリケーションを誰もが簡単に開発できること」を目的に、GUIアプリケーションからJ2EEアプリケーションまで、Oracle JDeveloper 10g単体で開発することを可能にしました。GUIアプリケーションは、J-Frame Serverの提供する業務画面用コンポーネントにより、プロパティとパネル設定のみで簡単に開発できます。また、J2EEアプリケーションについてはOracle Application Server 10g、および、Oracle JDeveloper 10gにより、ビジネスロジックからデータベースアクセスまでの開発および実装を容易に実現します。これらの開発効率を高める機能を組み合わせることで、GUIからビジネスロジックおよびデータベースアクセスまでを含むJ2EEシステムの統合的なEoDを実現します。(添付図表参照)

 また、多くのリッチクライアント製品がGUIアプリケーションをクライアント上で動作させる仕組みであるのに対し、本ソリューションはJ-Frame Serverのサーバサイドアーキテクチャの仕組みにより、GUIアプリケーションをサーバ上で動作させます。これにより、クライアントは、サーバ上のビジネスロジックとの通信が発生しないことによるレスポンスの向上や、Javaの動作環境であれば環境や機種を問わず動作可能、といった利点も提供します。

 両社は本ソリューションを、オペレータによるデータ入力を行う定型業務システム、Webアプリケーションの操作性の問題からWebに移行できなかったオフコンやクライアント・サーバ型システム、およびこれからJ2EEでシステム開発を行う企業に向けて、今後両社間で相互の技術サポートや共同のプロモーション活動を展開し、年間100セットの販売を目指します。

 2月24日、25日に東京国際フォーラムにて開催される技術者向けの総合イベント「Oracle 10g World」の東芝ソリューションの展示ブースにおいて、本ソリューションを使用して開発されたサンプルアプリケーションや、開発イメージのデモンストレーションなどを展示します。

*1
EoD(Ease of Development:イーズ・オブ・ディベロプメント):開発の容易さ
FlyingServ、J-Frame Serverは、東芝ソリューション株式会社の登録商標または商標です。
Oracleは、米国Oracle Corporationの登録商標または商標です。
その他の社名、製品名は、それぞれ各社の登録商標または商標です。

 

 

<参考資料>

「FlyingServ J-Frame Server」について
「FlyingServ J-Frame Server」は、操作性の高いJ2EEシステムを実現するためのGUI環境です。サーバサイドアーキテクチャとJava標準準拠である特長により、J2EEシステムの運用管理負荷の低減と開発生産性の向上のメリットを損なわずに、操作性の高いJ2EEシステムを実現します。また、GUIアプリケーション開発の開発効率を高める業務画面用コンポーネントも提供します。

「Oracle Application Server 10g」について
「Oracle Application Server 10g」は、変化するビジネス上の要求へ効果的に対応するための基盤をあらゆる規模の企業に提供する、統合された標準準拠のソフトウェアです。「Oracle Application Server 10g」はJ2EEとグリッド・コンピューティングの完全なサポート、企業ポータルソフトウェア、高速なキャッシング、迅速なアプリケーション開発、アプリケーションとビジネスの統合、ワイヤレス機能、Webサービスなどを単一のパッケージで提供します。「Oracle Application Server 10g」はグリッド・コンピューティングに最適化されているため、顧客はITシステムにおいてより優れた可用性を実現し、ハードウェアと管理に要するコストを削減することができます。

「Oracle JDeveloper 10g」について
複数のOSに対応したオープンで標準準拠の「Oracle JDeveloper 10g」は、J2EEのアプリケーションやWebサービスを開発するJavaの開発者が携わる開発ライフサイクル全体をサポートします。「Oracle JDeveloper 10g」は、Javaアプリケーションのパフォーマンスを最適化する機能や、Java・XML・SQL、ビジネス・インテリジェンス、UMLモデリング、 J2EE、Webサービスなどを対象にした、統合された単一の開発環境を提供します。

ソリューションイメージ

ソリューションイメージ

以上

 

 

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