ニュースリリース

新開発の翻訳エンジンを搭載し翻訳精度を高めた
英日/日英翻訳ソフトウェア「The翻訳プロフェッショナルV10」の発売について

~専門用語辞書、特許翻訳オプション、The翻訳プロフェッショナルスーパーを同時発売~

2004年11月16日 東芝ソリューション株式会社

 
  東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河村進介)は、訳したい文書の文脈情報や書式情報を翻訳結果に反映する新開発の翻訳エンジンを搭載し、翻訳精度の向上を実現した、シリーズ最上位ソフトウェア「The翻訳プロフェッショナルV10」を商品化し、12月15日から販売します。
he翻訳プロフェッショナルV10イメージ
 
  新商品では、従来の翻訳ソフトで十分に活用されていなかった文書の文脈情報(Context)と書式情報(Format)を翻訳結果に反映する新開発の翻訳エンジン「CFエンジン」を搭載し、翻訳精度の向上を実現しました。文脈から「文書の分野」や「単語が固有名詞かどうか」を推定したり、「タイトル」「箇条書き」「表」などの書式情報をCFエンジンの持つデータベースと照合させることで、より文書に適した文体や訳語を選択します。訳し方の例は、次のとおりです。

・ 辞書に固有名詞として登録されていない単語でも、文脈より固有名詞と判断できた場合はカタカナ訳語を生成します。
・ 「宇宙」や「スポーツ」といった訳したい文書のカテゴリが判断できた場合は、そのカテゴリで通常使われる訳語を優先的に選択します。
・ 「表」の場合は表中で使用されている語句に関連性の深い訳語を推定して選択します。例えば、表に「日」「月」「火」と並んでいる場合はカレンダーと判断し、「日」に対して「Sunday」という訳語を優先させますが、「年」「月」「日」の場合は、「日」に対して「Day」という訳語を優先させます。
 
 また、技術文献・論文を中心とした解析能力の強化、訳したい分野の文書登録で翻訳精度を高める当社独自のセレクトコーパス機能の強化、搭載辞書の186万語への増強などにより、従来商品から翻訳精度を一層高めています。

 従来商品で好評の「翻訳メモリ機能」は、過去に登録した翻訳文の中から、訳したい文の参考になる「類似文」を検索し、対応する翻訳文を参照することで翻訳作業の効率を高める機能です。新商品では、この機能で、検索された類似文中の活用可能箇所と修正必要箇所を容易に判別できるよう強化を行いました。具体的には、「訳したい文」と「類似文」で異なる部分を色分けして表示したり、「訳したい文」と「類似文」の翻訳文との間で共通する語句を推定し、対応させて表示します。また、「訳したい文」に出現するフレーズを過去にはどのような表現で翻訳していたかも検索できます。これにより、蓄積した翻訳資産の活用の幅を広げます。


 さらに、使いたい機能に簡単に到達できるように「The翻訳シンプルナビ」を搭載しました。「The翻訳シンプルナビ」は利用者の習熟度によって画面を変更できるため、本商品を初めて使う方から使い慣れた方まで幅広く優れた操作環境を提供します。


また、今回の新商品発売に合わせ、辞書語数を増強した「The翻訳 英日専門用語辞書V10」、「The翻訳 日英専門用語辞書V10」と「The翻訳 英日/日英特許翻訳オプションV10」、さらに「The翻訳プロフェッショナルV10」に「The翻訳 英日専門用語辞書V10」「The翻訳 日英専門用語辞書V10」を加えた「The翻訳プロフェッショナルV10スーパー」も同時に発売します。


新商品の概要

商品名
希望小売価格
(税込み価格)
メディア
英日/日英翻訳ソフト The翻訳プロフェッショナルV10
89,250円
CD-ROM
英日/日英翻訳ソフト The翻訳プロフェッショナルV10スーパー
129,150円
CD-ROM
The翻訳 英日専門用語辞書V10
39,900円
CD-ROM
The翻訳 日英専門用語辞書V10
39,900円
CD-ROM
The翻訳 英日/日英特許翻訳オプションV10
102,900円
CD-ROM

商品化の背景と狙い

 ビジネスのグローバル化の進展に伴い、英文流通量は増加の一途をたどっています。このような中、翻訳専門家やビジネスユーザからは、「実業務に役立つ翻訳ソフト」に対する要望が高まっています。
当社は、このようなニーズに応えるため、翻訳精度の向上、操作性の向上を図った「The翻訳プロフェッショナルV10」を商品化します。


新製品の主な特長

<The翻訳プロフェッショナルV10>


1.新開発の翻訳エンジン「CFエンジン」搭載で、さらに良くなった翻訳精度  
翻訳ソフトで今まで十分に活用されていなかった文書の文脈情報(Context)と書式情報(Format)を利用する新開発の翻訳エンジン「CFエンジン」によって、翻訳精度の向上を実現しました。文脈から「文書の分野」や「単語が固有名詞かどうか」を推定したり、文書中からタイトル・箇条書き・表などの書式情報を取得したりすることにより、適切と推定される文体や訳語を選択します。さらに、技術文書・論文の分野における翻訳ルールを強化し、翻訳精度を向上しています。これらの技術に加え、標準搭載辞書を前バージョンから10万語増強し186万語としました。

2.翻訳メモリ機能で蓄積した翻訳資産を有効活用  

過去に登録した翻訳文から類似文を参照することで翻訳作業の効率を高める「翻訳メモリ機能」では、「訳したい文」と「類似文」で異なる部分の色分け表示や、「訳したい文」と「類似文」の翻訳文との間で共通する語句を推定し、対応して表示することにより、類似文中で流用できる部分や修正必要な部分がわかりやすくなりました。登録文中でのフレーズの使用法をKWIC形式*1で参照表示することにより、適切な用法での訳語を簡単に知ることができます。これにより蓄積した翻訳資産の活用の幅を広げます。
*1 Key Word In Context:キーワード前後の文脈を同時に表示する形式

3.初心者から上級者まで優れた操作性を提供する「The翻訳シンプルナビ」
更に、翻訳業務に必要なさまざまな機能から使いたい機能に簡単に到達できるように「The翻訳シンプルナビ」を搭載しました。したいことが書かれたガイドボタンを押すことで、必要な機能が起動できます。また、使い慣れた人向けに、よく使う機能だけを選択しコンパクトなボタンで表示できるような調整も可能で、幅広い利用者に対して操作性を大幅に改善しています。

4.翻訳業務を支援する機能を強化
コメントを1文ごとにつけることができ、後からチェックしたり他の翻訳者のメッセージに使用したりできます。また、用例などを市販の電子辞書*2で参照するためのCD-ROM検索機能では複数辞書を横断した検索が可能になるなど、翻訳実務に役立つ機能を強化しました。また、翻訳家に広く使われているTRADOSのエクスポートデータの翻訳メモリへの取り込み及び翻訳*3、また搭載しているOCR機能と対話翻訳機能との連携により、翻訳業務の効率向上をサポートします。
*2 EPWING Ver.2.0対応辞書のみに対応しています。また、参照は文字データのみです。
*3 翻訳メモリにはテキスト情報のみが取り込まれます。また、エクスポートデータの翻訳においては取り込まれたデータのテキスト部分のみが利用できます。


5.翻訳したい分野の文書登録で、翻訳精度を高めるセレクトコーパス翻訳機能
翻訳したい分野の文書をコーパス*4に登録すると登録文書で使用されていた語句が優先して使用されるので、その分野らしい翻訳結果を得ることができます。例えば、日本語の証券関連の文書を登録してから、本機能を使うと、「The stock of this brand brings profit.」という原文を、「この銘柄の株式は利益をもたらします。」と、はじめから適切に翻訳することが可能です。
 このように本機能は、登録する文書が英日のペアである必要がなく、英日翻訳ならば日本語、日英翻訳ならば英語の文書だけの登録でよいため、参考にする文書を集めやすいという特長があります。
*4 ここでは、狭義の意味で電子化文書を収集し、データベース化したものを指します。広義には資料文献の集成、全集を意味します。

6.最新辞書の搭載と自動アップデートサービスの提供
搭載している研究社新英和・和英中辞典を最新版にバージョンアップしました。さらに新語辞書ダウンロードサービスや自動アップデート機能を提供します。


<The翻訳 英日/日英専門用語辞書V10>

1.英日版229万語/日英版232万語を収録
本商品は、「The翻訳シリーズ」(The翻訳プロフェッショナル、The翻訳オフィス、The翻訳インターネット)全てのバージョンの翻訳エンジンで使用可能な専門用語辞書です。英日・日英それぞれ前バージョンと比べ10万語の増強で、英日版が229万語、日英版が232万語になりました。なお、本商品から本体のリリース時期に合わせたバージョン番号とします。


<The翻訳 英日/日英特許翻訳オプションV10>

1.辞書の充実でさらに威力を発揮する特許文書翻訳
10万語の特許用語辞書に加え、特許固有の用例3,000文例、更に上記の英日版、日英版両方の「The翻訳 専門用語辞書V10」を搭載しています。特有の文体を持つ特許明細書の文を、長い文を分割したり必要な語句を補ったりした上で、特許文書専用の辞書・文法を用いて翻訳します。本商品は、「The翻訳プロフェッショナルV10」専用のオプションです。(The翻訳プロフェッショナル旧バージョン(V9.0/V8.0)で「The翻訳 英日/日英特許翻訳オプション」を使用する場合は、「英日/日英特許翻訳オプションV4.0」をご使用ください*5。)なお、本商品から本体のリリース時期に合わせたバージョン番号とします。

*5 「英日/日英特許翻訳オプションV4.0」のご購入は末尾の「The翻訳シリーズ情報サイト」でご案内しています。

<The翻訳プロフェッショナルV10スーパー>

1.ワンパッケージで本格的な翻訳作業環境を実現  
「The翻訳プロフェッショナルV10」に英日版、日英版両方の「The翻訳 専門用語辞書V10」を加え、ワンパッケージにした商品です。
機能一覧

<The翻訳プロフェッショナルV10>

 翻訳(a)
対話翻訳、ファイル翻訳、Microsoft(R) Office連携翻訳、エクスプローラ翻訳、Acrobat(R)連携翻訳、Acrobat(R)Reader連携テキスト翻訳、ホームページ翻訳(ページ翻訳/範囲指定翻訳/斜め読み翻訳)、ホームページ自動翻訳、ブラウザ組み込み翻訳、検索翻訳、キャッシュ翻訳、メール連携翻訳、メール自動翻訳、ニュース翻訳、チャット翻訳、対訳ビューワ、ステップ翻訳、 クイック翻訳、クリップボード翻訳、翻訳入力、一太郎連携範囲指定翻訳 、秀丸連携範囲指定翻訳、FrameMaker連携翻訳、翻訳メモリ、セレクトコーパス翻訳、フレーズ翻訳、中日訳ふり、確認翻訳、翻訳検索、TRADOSエクスポートデータ翻訳、別解釈(c)
辞書
ユーザ辞書登録候補抽出、ユーザ辞書編集(登録/詳細辞書登録/訳し分け登録/削除/参照/一覧編集/一括登録/一括削除/内容出力)、インテリジェント辞書登録、辞書由来情報表示、辞書マスク、穴あき単語登録、訳語学習、メモリ辞書編集(登録/削除/内容出力/一括登録/一括削除)、パターン辞書編集、CSV/UPF(b)/TMX(b)形式辞書登録、自動文対応付け機能/文対応付け編集、辞書共有
環境設定
辞書環境設定、原文解析パラメータ設定、訳文生成パラメータ設定、出力先選択、出力形式選択、対象ツール選択、オプション項目設定、ジャンル設定、CFモード設定
原文編集(c)
未知語検索、並列語検索、翻訳不要句設定、フレーズ設定、挿入句設定、一括不要句設定(d)、句指定解除、品詞指定/解除(d)、数情報指定/解除(e)
訳文編集(c)
訳語選択/学習、訳文ロック、大文字・小文字変換(e)、簡易置換(e)、対応訳語表示
その他
付箋・コメント付与、対訳印刷、文書管理、要約文作成、英論文作成支援機能(e)オートパイロット機能、キャッシュ登録/呼出、EPWING辞書検索(f)、文字認識連携機能、音声連携機能、単位換算、英文作成テンプレート、研究社新英和辞典(第7版)・新和英中辞典(第5版)、リーダーズ英和辞典(第2版)、自動アップデート機能
 
(a)対象ツールの詳細は動作環境を参照
(b)UPF:翻訳ソフト対訳ユーザ辞書標準仕様/AAMT版、
TMX:TRADOSなどで採用されている翻訳メモリの標準フォーマット(レベル2に対応。
ただし、テキスト部分の情報のみが取り込まれます。)
(c)対話翻訳時の機能
(d)英日のみ
(e)日英のみ
(f)EPWING Ver.2.0対応辞書のみ。参照は文字データのみ。


動作環境

■ハードウエア
対象機種
PC/AT互換機
CPU
Pentium(R) 以上/CerelonTM以上を推奨
メモリ
64MB以上(The翻訳必要分)
   OS使用分を含む推奨値
Windows(R) 98/98SE/Me : 96MB以上
Windows(R) 2000 Professional  :128MB以上
Windows(R) 2000 Server/XP :192MB以上
ディスク
翻訳部(英日/日英双方向) :430MB
ExpressReaderPRO LE :60MB
リーダーズ英和辞典(第2版) :110MB
研究社新英和中辞典(第7版)・和英中辞典(第5版) :550MB
情報箱  :15MB
              
ディスプレイ
SVGA以上(XGA以上推奨)
スキャナ TWAIN対応(ExpressReaderPRO LE使用時)
音声環境 SoundBlaster(R)互換のサウンドボード、マイク、スピーカ(音声読み上げ及び認識時)
CD-ROM装置 インストール時に必要
■ソフトウェア(すべて日本語版)
対応OS Windows(R) 98/98SE/Me、Windows(R)2000 Server/Professional
Windows(R) XP Home Edition/Professional
ブラウザ Internet Explorer 5.5(SP2以上)/6.0
Netscape Communicator 4.5~4.78※1
Netscape 7.0※2/7.1※3、Opera 6.01~7.23/7.53※3
※1:ホームページ翻訳、ホームページ自動翻訳のみ
※2:ホームページ自動翻訳のみ、ブラウザ組込翻訳のみ
※3:ホームページ自動翻訳のみ
メールツール Outlook(R) 2000、Outlook(R) 2002/2003※4
Outlook(R) Express 5.5(SP2以上)/6.0、Netscape Messenger 4.5~4.78、
Netscape 7.0/7.1※5、Lotus Notes 5.0/6.0/6.5※4
EUDORA 5.0/6.0J、Becky! インターネットメールV1.0※6/V2.0
※4:メール連携翻訳のみ
※5:Netscape 7.0/7.1組込時
※6:メール自動翻訳のみ
ニュース Outlook(R)Express 5.5(SP2以上)/6.0
Netscape Messenger 4.5~4.78
チャット Windows(R) Messenger 4.0/4.7、NetMeeting 3.0
ワープロ等 Microsoft(R) Word 2000/2002/2003、Microsoft(R) Excel 2000/2002/2003
PowerPoint(R)2000/2002/2003、FrontPage(R)2000/2002、
Microsoft(R) Access 2000/2002、一太郎12/13/2004、
秀丸エディタV3.x~V4.1x、Adobe(R) FrameMaker(R) 7.0
音声ツール 英語:(本商品に付属)
 Microsoft(R) Speech Recognition Engine(認識)
 Microsoft(R) Text-to-Speech Engine(合成)
日本語:
 ViaVoice(R) 8~10、LaLaVoice 2001
その他 Adobe(R) Acrobat(R) Reader 5.0、Adobe(R) Reader 6.0、
Adobe(R) Acrobat(R) 5.0/6.0
参照可能な電子辞書 EPWING Ver.2.0
研究社リーダーズ英和辞典(第2版)、研究社新英和中辞典(第7版)・新和英中辞典(第5版)は本商品に付属



注意事項

必要メモリ容量、ハードディスク容量はシステム環境によって異なる場合がありますのでご注意ください。
The翻訳の各ツールを同時に起動する場合は、更にメモリを必要とします。実行時には、仮想メモリ領域が100MB以上必要です。
上記ツールは断りがない限り本製品には含まれません。
インターネット情報の翻訳にはインターネットへの接続用ソフトなどが別途必要になります。
上記以外のプロキシ設定可能ブラウザでは、自動翻訳のみ使用可能となります。
上記ソフトウェアは全て日本語版です。SDKなどで改造したツール,β版,プレリリース版での動作は保証いたしません。
PDF形式のファイル翻訳にはAdobe Acrobat 5.0/6.0のいずれか(日本語版)が必要です。Acrobat Readerでは連携翻訳のみ可能となります
次の形式のファイル翻訳には、本製品が対応するバージョンのMicrosoft製品(括弧に示す)が必要です。
・doc 形式(Word) ・xls形式(Excel) ・ppt形式(PowerPoint)
旧バージョンの「The翻訳 英日/日英専門用語辞書」を「英日/日英翻訳ソフト The翻訳プロフェッショナルV10」、「英日/日英翻訳ソフト The翻訳プロフェッショナルV10スーパー」で使用する場合には、インストール時注意が必要です。

The翻訳、The翻訳プロフェッショナルは東芝ソリューション株式会社の登録商標または商標です。
Microsoft、Windows、Outlook、PowerPoint、FrontPageは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Netscapeは米国Netscape Communication Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
Pentium、CeleronはIntel Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Adobe、Adobe Acrobatは、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の商標です。
その他、本文中の製品名称はそれぞれ各社が商標として使用している場合があります。


ニュースリリースに掲載されている情報(価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。