世界市場に戦略的な情報システムで挑む

グローバリゼーションが進み、企業の構造改革に向けた動きが加速している。特に自動車業界の変化は著しく、世界規模で自動車メーカーの再編が進んでいる。この状況は自動車部品メーカーも同様だ。系列というかつての枠組みが取り去られ、自動車部品メーカーは、自動車メーカーの生産拠点の世界的な分散の動きやモジュール（複合部品）化といった環境への対応を余儀なくされている。そのため自動車部品メーカーは、徹底した効率化を進めている。このような状況下で、自動車用ワイヤーハーネス（組み電線）の製造設計で国内シェア第2位、世界シェア第3位を占める住友電装（http://www.sws.co.jp/（別ウィンドウで開きます））は、いち早く情報システムの導入によりサプライチェーンの再編を行ない、世界市場で十分な競争力を獲得した。今回はその取り組みに迫る。