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導入事例 株式会社第一興商

【写真】取締役兼執行役員 開発本部長兼管理部長 熊谷達也 様(右)開発本部 DAMシステム運用部 部長 尾田謙一 様(左)
取締役兼執行役員
開発本部長兼管理部長
 熊谷 達也 様(右)
開発本部
DAMシステム運用部
部長
 尾田 謙一 様(左)

Case Study

サービス

Category

業種ソリューション

Solution

ネットワーク

Product

――

Innovation Report / 24時間365日止まらないセンターシステムを構築 業界の先陣を切ってオンデマンドサービスを展開

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業務用カラオケの最大手である株式会社第一興商は、03年、ブロードバンド対応の通信カラオケシステムを構築して、ユーザーにオンデマンドサービスを提供できる環境を整えた。業務用カラオケは約10年周期で技術的な変革期を迎えてきたが、今回のブロードバンド対応もその1つだ。実は同社と東芝ソリューションは、その10年前に当たるカラオケ配信システム開発時からのパートナー。カラオケの進化の歴史の中で、両社が作り上げてきたものは何だったのか。その取り組みに迫る。

導入時期 2001年

センターシステムの強化でオンデマンドサービスをいち早く展開

before

従来のアナログ回線を前提としたセンターシステムでは、生音や映像に代表される容量の大きいデータをスムーズに配信できなかった。また、センターと各店舗を双方向で結ぶオンデマンドサービスを提供するためには、事業継続を可能にするセンターシステムとネットワークが必要だった。

↓ ↓ ↓

after

ブロードバンドに対応したセンターシステムを再構築したことにより、リッチコンテンツの配信が容易になった。またシステムの冗長化によって、障害発生時のリスクが大幅に軽減。ほぼリアルタイムにセンターと情報端末間で情報の送受信できる環境が整い、業界に先駆けてオンデマンドサービスを展開できた。




導入背景

センターシステムの強化でオンデマンドサービスをいち早く展開

 約30年前に誕生して以来、カラオケは宴会の余興の1つから、若年層から中高年層、ファミリー層まで、あらゆる層に楽しまれる国民的娯楽に成長した。市場規模は、いまや1兆円規模。この市場を牽引して、業務用カラオケのトップランナーとして走り続けるのが第一興商だ。

 第一興商は1971年に音響機器の販売・リースで創業して、5年後に業務用カラオケ市場に参入した。カラオケは8トラック、レーザーディスク、通信カラオケと、約10年ごとにシステムの大きな変革期が訪れているが、同社はこれらの変化にハード・ソフト両面でいち早く対応。業界のリーディングカンパニーとしての地位を不動のものにしている。

 また、「もっと音楽を世に もっとサービスを世に」を社是として掲げる同社は、業務用カラオケだけでなく、音楽を軸にした事業も積極的に展開。例えばWeb配信事業では、着うた®・着うたフル®や着信メロディーなどのコンテンツを携帯電話向けに配信。また音楽ソフト事業では、音楽レーベル会社の日本クラウン、徳間ジャパンコミュニケーションズをグループ傘下に入れ、オリジナル楽曲の創出にも力を入れている。

 同社は主軸の業務用カラオケでもさまざまな音楽の楽しみ方を提案しているが、それを可能にしているのが、多彩なコンテンツをオンデマンドで楽しめるブロードバンド対応情報端末「DAMステーション」だ。ただ、オンデマンドサービスにおいては、24時間365日止まらないセンターシステムが必要である。そこで同社はカラオケ配信システム構築時からのパートナーである東芝ソリューションとともに、センターシステムを強化。エンドユーザーがいつでも気軽に音楽を楽しめる環境を整えた。

導入経緯

10年ごとに訪れる技術革新に対応

【写真】取締役兼執行役員 開発本部長兼管理部長 熊谷 達也 様
取締役兼執行役員
開発本部長兼管理部長
熊谷 達也 様

 業務用カラオケが一般に普及したのは70年代だったが、80年代に入ると、記録メディアとしてCDやレーザーディスクが登場。カラオケボックスという新しい業態の誕生との相乗効果で、カラオケ市場は一気に拡大していった。

 ただ、レーザーディスクにも弱点はあった。まず曲数が増えるにつれて機器が冷蔵庫並みに大型化したため、機器を設置できる飲食店やカラオケボックスが制限される恐れがあったのだ。そこに登場したのが、電話回線を通して音楽データを端末に送る通信カラオケシステムだ。通信カラオケでは、楽譜に当たるMIDI形式のデータをセンターから受け取り、機器に内蔵されたシンセサイザーで演奏する。従来は音源を録音してからレーザーディスクにパッケージして事業者に配送する必要があったが、通信なら作成したMIDIデータを配信サーバに登録後、すぐに配信できる。まさに通信カラオケは、10年に一度の画期的なパラダイムシフトだったのだ。

 92年に登場した通信カラオケに対して、第一興商は慎重だった。そこには音響機器販売から出発した専業メーカーとしての、音に対する強いこだわりがあったという。取締役兼執行役員、開発本部長兼管理部長の熊谷達也氏は、当時をこう振り返る。

 「他社が通信カラオケで送信していたMIDIデータは、1曲約20〜30KB。エンドユーザーに良い音を自信を持って提供するには、少なくとも1曲約100KBは必要。そこでまずは音源を第一興商用にモディファイすることに専念しました」

 音質の問題がクリアになったことで、93年2月、同社はいよいよ通信カラオケの開発に着手することになる。

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