コンソーシアムについて
当社は、2011年にユーザーコンソーシアムを立上げ、膨大なデータの分析で得た体系化した知見を分析レポートとしてユーザーへ還元、他行との情報連携、単独では難しい課題への共同解決などのサポートを進めてきました。また2018年10月1日より日本RDBとの協業を開始し、両社がそれぞれ運営するユーザー金融機関のコンソーシアムを統合いたしました。
コンソーシアム開催レポート(2018年9月20日)
- QualityGymユーザーコンソーシアムの本会(第十九回)と分科会を2018年9月20日に本社(川崎 スマートコミュニティセンター)にて開催しました。
本会では日本銀行 碓井様より「経営環境の変化とガバナンスの再構築 ~正しい「3線」防御の態勢整備~」をテーマにご講演いただきました。
情報交換会は川崎・札幌・高松をビデオ会議でつなぎ、ディスカッション形式で「事務ミスの真因分析の実施状況、分析手法や事例等」その他の課題について具体的な協議・検討・情報交換を行いました。
本会 Session1
「経営環境の変化とガバナンスの再構築 ~正しい「3線」防御の態勢整備~」
日本銀行 碓井 茂樹様
経営を取り巻く環境が激しく変化している中で、日本企業はビジネスモデルとカバナンス改革を求められている。という出だしで始まり、ガバナンス改革の重要性、銀行の成功と失敗の事例、日本独自のガバナンスのどこが問題かについて解説いただきました。そして課題に対してどうすればよいかについて、取締役会の改革、リスク・コンプライアンス部門の独立性・専門性の確保、内部監査部門の独立性・専門性の確保、「1線」のリスクオーナーシップの確立という4つの視点・20項目の解を提言いただきました。
本会 Session2
「コンソーシアムの今後の取り組みについて」
東芝デジタルソリューションズ株式会社 小高 聡
今年10月1日より日本RDBとの協業がはじまり、両社がそれぞれ運営するユーザー金融機関のコンソーシアムの統合を行うことをご説明しました。⇒詳細はプレスリリース内容をご覧ください。
情報交換会
「事務ミスの真因分析の実施状況、分析手法や事例等」の紹介および、「オペリスク報告基準」「プルダウンメニュー見直し」「SaaS版システムの機能強化に」について活発な議論を行いました。
コンソーシアムが今後目指すところ
- オペレーショナル・リスク・データベースを統合し、幅広いリスク事例を持つ巨大なデータベースを構築
- 東芝デジタルソリューションズが持つ膨大なデータの見える化システムと、日本RDBのクオリティーの高い分析力を融合し、金融機関へ有用な分析レポートを提供
- ユーザーコンソーシアムでのテーマの拡充 (統合により発生事象が増えるため)
- ユーザーコンソーシアム参加金融機関の増加による幅広い情報の入手