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TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2019
大盛況のうちに終了いたしました。
ありがとうございました。

2019年11月7~8日、東京・台場のグランドニッコー東京で「TOSHIBA OPEN INNOVATION FAIR 2019」を開催しました。 “あらゆる可能性をつないで、次の未来へ。”をテーマに、オープンイノベーションへの取り組みをはじめ、製造や社会インフラ、物流・流通など各業界におけるソリューションや、セキュリティ、マネージドサービス、先進技術に関連した展示を行うとともに、基調講演や招待講演、セミナーを含め30を超えるセッションを実施いたしました。2日間にわたるフェアの模様をレポートします。
(レポートは以下に続きます。)

基調講演

Keynote Speech

基調講演写真

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基調講演Part1では、株式会社 東芝 執行役専務 東芝デジタルソリューションズ株式会社 取締役社長の錦織 弘信が登壇。
デジタル時代における世界の動向と日本の課題。サイバーとフィジカルの技術やデータを連携して実現するCPS(Cyber -Physical Systems)の重要性について語り、世界有数のCPSテクノロジー企業を目指す東芝の姿と強みを示す共創事例、ビジネス事例を紹介。将来に向けて、お客様/パートナーとの共創、オープンイノベーションによって東芝のCPSを大きく進化させると語った。
※ 詳しくは、講演動画をご覧ください。

初日の基調講演Part2では、予防医学研究者 石川善樹氏が登壇し、「人間とはいかなる存在なのか?~Well-beingという視点~」をテーマに講演。また、2日目の基調講演Part2では、「新たな改革に挑む~デジタルで実現するフェンシングの世界~」をテーマに、国際フェンシング連盟副会長、公益社団法人 日本フェンシング協会会長 太田雄貴氏の講演が行われた。

招待講演

Invitation Speech

特別講演写真

特別講演写真

2日目午後の招待講演では、「産業分野におけるサイバーセキュリティ政策」と題し、経済産業省 サイバーセキュリティ課 課長 奥家敏和氏が登壇。産学官が連携しているワーキング活動例を交えて「Society5.0」において必要なセキュリティ対策が紹介された。また、サイバーセキュリティ対策の基盤整備、日本の政策について紹介。講演の最後には、ワーキング活動などを通じて顕在化したニーズとシーズをマッチングする“場”となる『コラボレーション・プラットフォーム』を紹介しながら、官民の対話への参加を呼びかけた。

展示レポート

Exhibition Report

■プロローグエリア

プロローグエリアでは、CPSテクノロジー企業を目指す東芝の想いを紹介。“2台のスピーカーだけで360度のサウンドが聴ける音像デザイン体験”コーナーでは、来場者が臨場感あふれる音と映像の空間を演出。また、本展示会のコンセプト映像が放映され、東芝が描くCPSの世界をイメージで伝え、展示会場へと誘導。

■オープンイノベーション

オーペンイノベーション写真

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最初のコーナーでは、パートナーとの共創によるオープンイノベーションへの取り組みを紹介。特に注目されたのは、三井物産との共創によるDX(デジタルトランスフォーメーション)グローバル展開の紹介展示。運行計画にCPSを活用して遅延リスクを低減し、顧客満足度を高める英国の鉄道運行会社Greater Angliaをはじめ、IoT・AIを活用して溶接不良の迅速な検知を可能にするスペインのGestampの事例、そして発電所で熱効率の向上や機器異常の予兆検知を行うメキシコのFALCON GROUPとの取り組みが紹介された。また、IoTビジネス共創のためのコミュニティ活動として推進する、ifLinkオープンコミュニティの活動紹介にも多くの人が足を止めていた。クラウド上で“こうすれば、こうなる”というIF-THENのルールを決めてスマートフォンアプリに配信するだけでIoTの世界が広がる。展示では、実際にセンサーやデバイスとの連携を実演しながら、数多くの事例を紹介。誰もが簡単にIoTを活用できる世界を実現するオープンなコミュニティ活動に興味を持った来場者が熱心に説明を聞いていた。

■社会インフラ

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“信頼をつないで持続する”社会インフラのエリアでは、鉄道や電力など重要な社会インフラに対して、新たな価値を提供できるソリューションを展示。電力プラントやフィールドのさまざまなデータを連携・分析することで、プラントの異常検知やO&M業務の効率化を実現しプラントのライフサイクル全般をサポートする電力システム向けIoTソリューションを紹介。また、保守作業の品質向上を実現するエレベーターとエスカレーターの遠隔監視、故障発生時の復旧時間短縮や車両メンテナンス費用を最適化する鉄道車両のリモートモニタリングサービスなど、安心・安全・快適を支える各種ソリューションの展示を行った。

■製造

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“現場をつないで高度化する”製造エリアでは、東芝が長年培ってきたものづくりの知見とIoT、AIなどの最新技術を活用し、製造現場から運用・保守メンテナンスまでバリューチェーン全体を高度化する数多くのソリューションを展示。ものづくりの知⾒にもとづいた統合データモデル(デジタルツイン)やアプリケーション群により製造現場の高度なデータ活⽤を可能にするものづくりIoTクラウドサービス「Meister ManufactX」や、東芝グループのものづくりの競争力を支える「生産技術センター」の多様な製造現場での課題解決の取り組みを紹介。また、工場ユーティリティ設備の異常検知や故障予知などを実現するアセットIoTクラウドサービス「Meister Remote X」、蓄積された熟練者のナレッジをAIが自動的にタグ付けし保守メンテナンスを支援する「AIナレッジソリューション」やAR技術で現場業務の作業ガイド・記録を支援する「Meister AR Suite」なども紹介。

■物流・流通

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“産業をつないで届ける”物流・流通エリアでは、物流IoTデータ活用することで現場を効率化するソリューション・サービスや、コミュニケーションAIを活用しお客様応対業務の省力化とサービス品質の向上を実現するソリューション展示を行った。物流データをつなぎ見える化・分析することで現場業務を効率化する物流IoTソリューション「LADOC Suiteシリーズ」では、RFIDで輸送器材を追跡・所在管理する「LADOC Suite/LogiTrace」などを紹介。また、需要予測に基づく適正な在庫の算出により値引きや廃棄、売り逃しなどのロス改善で売り上げを向上させる「在庫最適化コンサルティングサービス」などを展示。流通・サービス分野では、画像認識・音声技術・AIを搭載した「音声オーダーシステム」を飲食店内を再現したデモを交えて紹介したほか、お客様とのコミュニケーション業務の効率化と品質向上を実現する「RECAIUS フィールドボイスインカム」などを展示。

■セキュリティ・マネジメントサービス

セキュリティ・マネジメントサービス写真

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“安心をつないで守る”セキュリティエリアでは、高度化・多様化するサイバー攻撃、高まる重要インフラの制御システムのセキュリティリスクに対応した、セキュリティ対策の実践事例やソリューションを展示。東芝の幅広い事業の知見を活かしCPSのライフタイムを通じて持続的にサイバー攻撃に備える「サイバーフィジカルリスクマネジメントプラットフォーム」を紹介。また、制御システムの資産や脅威を自動で可視化する「CyberX Platform」や、物理的な一方向通信で重要インフラを防御するゲートウェイ「WATERFALL」、を紹介した。

また、外付けデバイスと管理システムで設備・機器への不正アクセスを見える化し、セキュリティ対策が難しい古い機器などのセキュアなIoT化を簡単に実現できる「CYTHEMIS」を紹介した。

■先進技術

先進技術写真

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先進技術のエリアでは、組み合わせ最適化問題を解くシミュレーテッド分岐マシンを展示し、渋滞緩和やポートフォリオ最適化、創薬のための分子設計などの例をパネルで紹介した。太陽光発電量を予測する技術では、独自の気象予測システムから得られるデータを活用し、過去の発電実績をもとにAI技術で正確な推定ができることを説明。その他、人物画像、アナリティクス、エネルギー管理など幅広い分野でのAI活用の展示を行った。

セミナー

Seminar

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2日間にわたって30のセミナーを開催。CPSテクノロジー企業をめざす東芝グループのIoTやAIを活用した新たな事業の取り組みやその未来像など、次の未来につながる最新動向や最新技術に関するセミナーを数多く開催したほか、お客さま、パートナーさまにもご登壇いただき、当社との協業、共創の取り組みについてご紹介いただいた。

◆ご登壇いただいた企業(五十音順)
 キオクシア様、キヤノン様、グレイステクノロジー様、 KDDI様、電通様、東北電力様、日本テレビ放送網様、元湯陣屋様

 東芝のCPSに関連した当社のセミナーでは、技術的な側面から東芝のCPS事業をけん引するコーポレートデジタイゼーションCTOの山本 宏が登壇し、「東芝IoTリファレンスアーキテクチャーをベースとした次世代CPSの実現 ~変身中の東芝~」と題したセミナーを開催。注力している東芝IoTリファレンスアーキテクチャーに基づいて実装を進めているインプリメンテーションの進捗状況を詳しく語るとともに、事例の紹介やCPSに関するベンチマークの状況を解説。「インダストリアルIoT分野で、東芝は世界一になれる」と熱く力説した。

ビジネス分野でCPS事業を推進している執行役常務 最高デジタル責任者 島田 太郎は、「東芝CPSテクノロジー企業への道」と題した講演を開催。CPSにおいてはデジタルビジネスモデルが重要であり、プラットフォーマーを目指す理由をビジネスの実例から紹介。「東芝は世界中に多くのフィジカルな製品を展開しており、そこから得られるデータを生かすことで、これまでサイバー企業が構築できなかった新たな価値を、我々が作り出すことができる。これが根本的な考え方であり、我々が世界有数のCPSテクノロジー企業を目指すことにほかならない」と力説した。

また、東芝デジタルソリューションズのIoT技師長 中村 公弘は「東芝のIoT セカンドステージの戦略と取り組み」と題して現在までと未来に向けた時代感を概観しながら、これまでの東芝のデジタルエボリューションとデジタルトランスフォーメーションの取り組みとともに、次のステージに向かうためのポイントやその実現を支援するテクノロジーやソリューションを紹介した。

AI技術に関しては、ソフトウェア&AIテクノロジーセンター長 古藤 晋一郎による「AIの説明性と品質保証について」、RECAIUS事業推進部エバンジェリスト香川弘一による「人とAIのコラボレーションがもたらすワークスタイルの革新」と題した講演を通して、導入・活用が増えているアナリティクスAI「SATLYS」、コミュニケーションAI「RECAIUS」を紹介、DX人材については、統括技師長 竹本 潔が「デジタルトランスフォーメーション時代に向けた 新・技術者育成の勘所」と題した講演を行った。

さらに、セキュリティに関しては、東芝 サイバーセキュリティセンター長、東芝デジタルソリューションズ技師長兼CISOの天野 隆が「制御セキュリティを中心とした東芝のサイバーセキュリティ」と題して講演。未知の脅威が増え続けるなかで、リスクベースのセキュリティマネジメントの重要性を説きながら、必ず攻撃を受けるというゼロトラストを念頭に、東芝のOT領域における制御セキュリティの取り組みについて詳しく披露した。