東芝デジタルソリューションズ株式会社

イベント レポート

2018年3月6日(火)

イベント

業務自動化カンファレンス 2018

3月6日(火)に株式会社ナノオプト・メディア 主催の「業務自動化カンファレンス2018」がJPタワーホール&カンファレンス(KITTE 4F)にて開催されました。

当社は、「人とAIのコラボレーションがもたらすワークスタイルの革新」をテーマにセッションと展示を行いました。

セッション風景
業務自動化カンファレンス入り口
会場の様子

 

セッション

■3月6日(火) 12:25〜13:05

テーマ: 人とAIのコラボレーションがもたらすワークスタイルの革新
〜 様々な現場で共創が進むデジタル化への取組み 〜

東芝デジタルソリューションズ株式会社
RECAIUS事業推進室
エバンジェリスト 香川 弘一

 現在、現場では人手不足や熟練者の暗黙知が引き継げないことが問題となっており、その解決のためにAIを使っていくことに関心が集まっています。

 東芝が取り組むAIは、多種多様なIoTデータを分析・活用する、モノに関わるAI「SATLYS(サトリス)」と人間とコンピュータがうまく物事を解決していく、人に関わるAI「RECAIUS(リカイアス)」の2つです。本日は、RECAIUSを中心にご紹介します。

 ナレッジは、IF(こういう状態なら)−THEN(これを行う)という形に置き換えることができます。モノの世界だったらセンサーがこういう状態ならこうする、人の世界だったら人がこういう状態ならこう伝えるということになります。それらをクロスで処理できるようにサポートするのがAIです。例えば、非熟練者が問題に気が付かない場合、AIを使って人に語りかけて気が付かせる、人が困っていたら適切なナレッジを探し、わかりやすく伝えるということを行えるようになります。

 AIを活用した事例として、老舗旅館である元湯陣屋様の取り組みについてご紹介します。陣屋様では、従業員が持つタブレットにインカム機能を付け、RECAIUSを使ったアプリケーションを導入しました。従業員同士がマイクを通じて話をすると、同時にRECAIUSが音声の書き起こしを行います。聞き逃してもタブレットを見れば経緯を確認できます。データ化されることで、業務の振り返りも行いやすくなりました。IoTを活用した次のフェーズの実証実験も行っています。駐車場のナンバープレートを読み取ってどのお客様が到着したかを伝える、温泉に入った人数をカウントして清掃の指示を出すなど、従業員に役立つ情報を流すバーチャルエージェントが人のサポートをするということを実現しようとしています。

 他にもRECAIUSは、機器展開業務、採寸データ入力業務、工事現場の車両管理業務、保守点検業務、ラグビーでの映像分析などに活用されています。

 RECAIUSは、現場の知見を効率よく集め、現場の状況に合った人の行動と意思決定を支援することで、顧客満足度と生産性の向上を目指します。

セッション会場の様子 セッションプログラム
セッション会場入り口 東芝デジタルソリューションズ株式会社 RECAIUS事業推進室 エバンジェリスト 香川 弘一

 

展示

 AIエージェントによる業務の自動化の例として、AIからの作業指示に対する報告をスムーズな音声対話で実現するソリューションや、リアルタイムな音声による情報共有を見える化して業務自動化に活用できるソリューションをデモを交えながらご紹介しました。

 また、共創により様々な現場でデジタル化を加速しワークスタイルの革新を実現した事例として、暗黙知のデジタル化による旅館業務での顧客満足度向上、採寸データ入力業務でAIエージェントがデータ入力作業を代行することによる業務の効率化、画像認識と音声認識による車両管理業務の効率化、作業手順の指示と作業実施結果の記録による保守点検業務の平準化と状況把握のリアルタイム化等をご紹介しました。

展示スペースの様子
展示スペース
展示された製品

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