イベント レポート
イベント
第7回[国際]スマートグリッドEXPO
2017年3月1日(水)・3月2日(木)・3日(金)の3日間、リード エグジビション ジャパン株式会社主催の「第7回[国際]スマートグリッドEXPO」が東京ビッグサイト(東京/有明)にて開催されました。東芝 エネルギーシステムソリューション社の展示ブースでは、インダストリアル ICTソリューション社の全面的なバックアップにより「共創」による様々な現場改善事例を中心に、当社の強みである電力設備事業を今後も強力に伸張させる取組をアピールしました。会期中、東芝ブースには多数のお客様にご来場いただき、インダストリアル ICT ソリューション社は信頼性の高いものづくりとインダストリアル領域の現場での知見を融合したIoTアーキテクチャー“SPINEX”をはじめとする多彩なソリューションを、事例やセミナーも交えてご紹介しました。







展示のご紹介
展示コーナでは、東芝の幅広いノウハウを結集したIoTアーキテクチャーや、お客さまとともに新領域を拓く共創の取り組みをはじめ、OT/IT制御セキュリティソリューションなどの展示を行いました。
■IoTアーキテクチャー 「SPINEX」
人・モノすべてをつないで実現する東芝の「人を想うIoT」 SPINEX

長年にわたるものづくりと社会インフラシステムの知見を結集し、多様なデータを蓄積・活用するIoTアーキテクチャー「SPINEX」を紹介しました。現場とクラウドが連携し効率的なデータ処理を行うエッジコンピューティング、現場の機器をデジタル上に再現して機器の状況や兆候をいち早く捉えて改善につなげるデジタルツイン、音声や画像の状況から、人の意図や現場の状況を理解するメディアインテリジェンスの3つの特徴を持ち、「モノとモノだけではなく人もシームレスにつなげる」アーキテクチャーです。
●関連サイト
■コミュニケーションAI「RECAIUS」
フィールド作業支援ソリューション RECAIUSフィールドボイス

音声や映像から人の意図や状況を理解し、さまざまな活動をサポートするコミュニケーションAI「RECAIUS」のサービスラインアップの中から、作業現場における報告・情報共有を音声入力によってサポートする、フィールドボイスを紹介しました。人の意図を理解して発話内容をテキスト化し、報告フォーマットへハンズフリーで入力できます。クラウドサービスを使って発話内容がスムーズにテキスト化されることを実演しました。
●関連サイト
■東芝の「共創」
共創による電力事業者向けプロジェクト

市場や社会環境の複雑化が進んだ日本は課題先進国ともいわれています。そうした課題に応えるために技術者、開発者、コンサルタント、UXデザイナーなどプロフェッショナルによる共創専門チームをつくり、お客さまのノウハウとコラボレーションした新たなビジネスの創出を目指しています。事例としてアルパイン株式会社の航行制御技術と当社のIoT技術を組み合わせた、送電線異常箇所検出サービスを紹介しました。
●関連サイト
■IoTデータの価値を見出す人工知能 −アナリティクスからディープラーニングへ−
ディープラーニング活用異常画像解析

ビジネス利用の拡大が本格的に始まった産業用ドローン。アルパイン株式会社との共創により、ドローンによる電力インフラ点検システムを開発中です。ドローンにより撮影された送電線などの映像を、画像認識技術で分析し、破損などを自動検出、高所のモニタリングを効率化できることを紹介しました。ディープラーニングの精度向上には大量の学習用データ(画像認識の場合は数万枚ともいわれる画像データ)の確保が課題となりますが、学習用データそのものをディープラーニングで生成し「量」を確保することで、異常箇所の高精度かつ安定的な検出が可能となることを紹介しました。
●関連サイト
■ビッグデータ分析クラウドサービス
GridData Analytics Cloud

ビッグデータの活用は業種を越えて関心が高まっている一方で、収集・蓄積・分析の各プロセスにおいて高いノウハウが必要となり、導入企業にとって高いハードルがありました。当社はクラウドを活用したビッグデータ分析サービスを提供しており、スモールスタートでのデータ分析を開始できることを紹介しました。また、クラウド上のデータ分析エンジンのほかに、プロのデータサイエンティストによる支援サービスも提供し、新たなビジネス創出をサポートしていることも紹介しました。
■オープン化が進む制御システムをサーバー攻撃から守る
OT/IT制御セキュリティソリューション

近年の生産設備などの制御システムは、外部と接続したオープンシステムへの移行が進みセキュリティの確保が課題となっています。社会インフラ事業で培ったOT(制御)システムの豊富な実績とIT分野の知見を融合した、実用性重視のセキュリティソリューションを紹介しました。さらに通信を物理的に一方向だけに制限し、外部ネットワークからの侵入を防ぐWaterfall 一方向セキュリティゲートウェイ製品を紹介しました。
●関連サイト
ブース内セミナーのご紹介
展示ブース内のセミナー室では、東芝の提供するビッグデータ分析サービスや、重要インフラサイバーセキュリティなどについて、各担当がプレゼンテーションし、満員となるセミナーもありました。その一つをご紹介します。
■ビッグデータ分析、AI/機械学習を簡単に!

多種多様なデータを収集・蓄積・分析するビッグデータ活用は、高度な技術・ノウハウや高額なインフラが必要となります。当社はクラウド上でのビッグデータ分析サービスを実現してそのハードルを解決し、初期コストを抑えるとともに、高度な分析環境をスピーディーに導入いただけるサービスを紹介しました。センサーデータのリアルタイムでの視覚化や、事象パターン分析エンジンやテキスト分類・抽出エンジンを簡便な画面で操作できるほか、構築支援もご提供。利活用の目的に応じたコンサルティングやシナリオ作成から本運用の開始まで、効果を検証しながら手厚くサポートできることを紹介しました。