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日本能率協会マネジメントセンター様

 

eラーニングのクラウド展開でビジネスモデル転換を実現

「難しい」を「わかりやすく」、「手軽に学べて、満足できる」という同社のeラーニング教材をすべてライブラリ化し、いつでも、どこでも、何度でも利用できる新サービスに刷新。1ユーザー企業で2,000人規模の教育コンテンツを複数動かしても問題がなく、加えてスケーラビリティも万全な東芝ソリューションのSaaS環境によりサービスを提供することで、売り切り型から継続的にサービスを提供するビジネスモデルへの転換を実現している。

eラーニング事業本部 本部長 角田 修 氏
導入前
eラーニングの黎明期からインターネットでサービスを提供。企業ニーズに合わせコースをカスタムメイドし提供していたが、カスタムメイドの増加に伴い標準コースの開発に影響が見え始めた。またシステムインフラの柔軟性と安定性に課題があった。

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導入後
役職などの階層別やコンプライアンス・ビジネススキルなどの目的別、技術・技能別といった全教材をライブラリ化。いつでも、どこでも、何度でも、定額で利用可能な新サービスとして提供開始。ユーザー企業数と受講者数の劇的な伸びによる集中アクセスにも耐え、スケーラビリティが十分なSaaS環境を活用することで継続的なサービス提供が可能に。

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導入の背景

人づくりの雄が挑むeラーニングの進化

2013年版で発売50年を迎える「能率手帳ゴールド」2013年版で発売50年を迎える「能率手帳ゴールド」

ビジネス手帳の代名詞ともいえる「能率手帳」が生まれたのは1949年。発明した社団法人日本能率協会(1942年設立)はビジネスや経営の課題解決を通じて日本の産業界を支援してきた。同協会を母体に、企業や団体の経営革新を人材育成面からサポートする組織として、1991年に分離独立したのが株式会社日本能率協会マネジメントセンターだ。同社は、国内eラーニング市場の黎明(れいめい)期にあたる2001年6月からeラーニングサービスに着手し、企業人教育に求められる多彩なニーズに応えてきた。それは、インターネットで、いつでも、どこでも、何度でも、受講できるというeラーニングの特長を最大限に生かし、「難しい」を「わかりやすく」、「手軽に学べて、満足できる」という同社eラーニング教材の特色に見てとれる。

1986年から企業内教育とコンピュータの活用について研究・開発を続けてきた同社ならではのノウハウを教材づくりに活かしたかたちだ。そのeラーニングサービスが、2010年1月から刷新し、進化を遂げている。内定者・新人から管理職までの階層別教育、コンプライアンスやビジネススキル、語学といった目的別教育、技術・技能教育などeラーニングの全教材をライブラリ化し、いつでも、どこでも、何度でも、定額で利用できる新たなサービス体系でリスタートしたのだ。

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導入の経緯

既存サービスの全体見直しから着手
出版事業ではビジネス分野や資格関連分野で書籍を刊行出版事業ではビジネス分野や資格関連分野で書籍を刊行

発端は2008年に実施された、それまでのeラーニングサービスの見直しだ。当時、同社のeラーニングサービスは、コース単位での販売と企業それぞれのニーズに合わせたカスタムメイドにより提供されていた。カスタムメイドの要望が高まることにより、標準コースの開発に影響が出ていた。また、システムインフラの柔軟性と安定性に課題があり、大量の受講者が一度にアクセスをすると極端に動作が遅くなるなど、大口顧客へのビジネス機会を逸することもあった。

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導入のポイント

利便性確保を第一にSaaS型へ大胆刷新
eラーニング事業本部 本部長 角田 修 氏eラーニング事業本部
本部長 角田 修 氏

そうした状況から、同社では課題を精査。「市場動向や技術進化も見据え、料金やコース設定などのサービス体系やコンテンツ、サービス提供を支えるシステムインフラのそれぞれの軸からユーザー企業の利便性確保を第一に、大幅な刷新に踏み切る決断を下しました」というeラーニング事業本部の岩崎淳システム開発推進部長の言葉のように、全体見直しに着手。まず、1コースごとに1万円前後で数カ月間利用できた従来の体系から、全コース(当時80コース)をライブラリ化し、535,500円(税込)で1年間、100名より使い放題にするという価格を始めとする大幅な改革を実施した。また、新コースの学習時間も30分程度とし、ちょっとした空き時間にも受講可能な内容に改めた。その結果、ユーザー企業数と受講者数の劇的な伸びが予測され、スケール拡大に耐え得るシステム刷新が不可欠となった。2009年半ばに複数のSIer(システムインテグレーター)に提案依頼を要望して比較検討した結果、定評あるパッケージをSaaS型プラットフォームで活用できる東芝ソリューションの「Generalist®/LM(SaaS)」(ジェネラリスト / エルエム(サース))を選択するに至った。

「いつでも、どこでも、何度でも受講できるという『eラーニング ライブラリ』そもそものコンセプトを実現させるためには、何より数千人単位の受講者が一気にアクセスしてもダウンしないシステムの高可用性が大事。東芝グループ内で10万人規模での稼動実績を持つパッケージということが最大の評価です」(岩崎氏)。

人づくりのプロへ、人の力で臨む

それだけではない。「実は2008年段階でも自前のシステム構築を前提に複数SIerに声をかけ検討しました。寄せられた仕様はどれも的を射たものでしたが、実現には数億円のコストが必要で現実的ではありませんでした。そこで再度声かけした中、一番目を引いたのが「Generalist/LM(SaaS)」でした」と同事業本部の角田修本部長は語る。新たなシステム構築はもちろんサーバー管理やシステム運用管理も不要となり、結果、イニシャルだけでなくランニングコストの抑制も実現するSaaS型ソリューションに大きな魅力を感じたことも明かす。加えて、新たなサービスプラットフォームの導入を短期間で成し遂げたい同社の思いもあった。「ユーザー企業の利便性を第一に考え大幅な改訂を施すわけですから、少しでも早くリプレイスしたい。そんな我々の思惑をかなえてくれる導入ノウハウを東芝ソリューションが提示してくれたのも大きかったですね」(岩崎氏)。実は、東芝ソリューションにとって同社が大規模向けとしてはSaaS型プラットフォームのファーストユーザーであった。「前例がなかったにも関わらず、2009年9月から12月一杯で無事に導入を果たしてくれた。工程管理をはじめとするマネジメント力、営業やエンジニアの人の力には敬意を表します」(角田氏)。

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導入の効果

eラーニングのカタチを変革に導くパッケージ
eラーニング事業本部 システム開発推進部長 岩崎 淳 氏eラーニング事業本部
システム開発推進部長
岩崎 淳 氏

ユーザー企業に迷惑をかけないようにするため、システムの高可用性にこだわった同社が手にした、「Generalist/LM(SaaS)」による新たなeラーニングのサービスプラットフォーム。売り切り型から継続的にサービスを提供するビジネスモデルへと、大幅な変革を促すことで、導入時から加速度的にユーザー数を増やすことにつながった。例えば、刷新以前は受講者3万人規模だったものが、2012年9月現在、800社超のユーザー・20万人強の受講者を抱えるまでに成長。コンテンツもスタート時の80コースから113コースに拡充されている。また、契約期間中は追加料金なしで、新コースが続々追加されていくことが大きな支持を得ている。「1ユーザー企業で2,000人規模の教育コンテンツを複数同時に動かしても、システムダウンしません。以前の環境からは考えられない堅牢性です。ビジネスの機会損失はなくなりましたね」(角田氏)。スケールアップに伴う運用面でも、以前のシステム環境から進化を遂げた。「800社超のユーザー企業それぞれの受講状況をすぐ把握できるのもありがたいですね。我々がお客様を、お客様が自社内の受講者を、といった両面の管理機能が向上しました。加えて、操作画面のデザインや各種ブラウザへの対応、メールなど、サービスを運用して見えてきた機能追加の要望にも、毎年のバージョンアップ時をメーンに逐次対応してくれる柔軟性があり、重宝しています」(岩崎氏)。

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将来展望

eラーニングの未来形を垣間見る
利用者の利便性を考え、PC(左)の他に、今後iPad(中央)やiPhone(右)にも対応する予定利用者の利便性を考え、PC(上)の他に、今後iPad(左下)やiPhone(右下)にも対応する予定

様々な導入効果を得た同社では、更なる進化をめざし「Generalist/LM(SaaS)」によるeラーニングのサービスプラットフォームを運用し続けている。「これまではユーザーの利便性確保が第一という視点から、主にお客様の教育担当者様、つまり管理者まわりの機能強化を重点的に進めてきました。その路線は引き継ぎながら、今後はユーザー企業の受講者、つまり利用者のユーザビリティー向上も果たしていきたいですね」(角田氏)というように、さらなる進化を目論んでいる。「2012年度の取り組みとして、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末への対応とユニコード化による英語や中国語などの多言語対応を果たしたい。これらのテーマに関しても、東芝ソリューションとともに、着実に進めているところです」(岩崎氏)。ITリテラシー(アプリケーションソフトの利用スキル向上など)関連の5コースに関しては、東芝ソリューションが制作したものを展開するなど、コンテンツ制作の領域でも協業体制を構築。それらの対応スキルや導入効果への評価から、新たにJMAMビジネスカレッジでも「Generalist/LM(SaaS)」が導入され、2011年4月から公開コース事業がスタートしている。ユーザー本位でeラーニング事業を進化させながら、人づくりで貢献する日本能率協会マネジメントセンターは今後も、企業や団体の教育担当者、経営者などから、eラーニングの相談を受けながらビジネスを展開していく。その進化を実現するサービスプラットフォームの提供で支える東芝ソリューション。クラウドによるeラーニングの新しいスタンダードは、この両者のチャレンジからつむぎだされるのかもしれない。

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お客様の企業情報

会社名:
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
設立:
1991年8月8日
代表者:
代表取締役社長 長谷川 隆
所在地:
東京都港区東新橋1-9-2 汐留住友ビル24階
概要:
人材育成支援事業(通信教育事業、eラーニング事業、研修事業、アセスメント事業)、ビジネスツール事業(手帳、システム手帳、カレンダー、家計簿などの開発制作および販売)、出版事業(ビジネス書の発行、資格関連図書・資料の出版)
URL:
http://www.jmam.co.jp/別ウィンドウで開きます
導入プロダクト:
Generalist/LM(SaaS)

ここに掲載しているコンテンツは、日本経済新聞 電子版広告特集「先端企業が挑み続けるイノベーションの姿」として、2012年9月〜2015年3月まで掲載されたものの転載です。
2012年8月23日に取材した内容を基に構成しています。コンテンツ内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。

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