本文へジャンプ

[第35回]テレワークに学ぶ

2020.7.20

パッケージを超える、企業を変える。Generalist 詳細情報はこちら

最新の記事

テレワークに学ぶ

 新型コロナウィルス感染症対策のため、私が在宅勤務を始めて早や3か月になります。「テレワークは元の生活に戻るまでの辛抱」「これからはテレワークが働き方の主流」「テレワークでは生産性が落ちてしまう」等、巷間では、さまざまな議論が飛び交っています。今回は、私自身体験してきた在宅勤務を通して、テレワークについて立ち止まって考えてみたいと思います。

在宅勤務を始めて良かったですか?

 在宅勤務を始めた方にお尋ねしたい。在宅勤務を始めて良かったですか?早く元の働き方に戻りたいですか?

 私の在宅勤務は3月末に突然始まりました。それまでにも月1回程度試行していたため、在宅勤務の環境は整っていました。自宅にある個人所有のPCを使って、会社と同じ仮想環境が作れるため、会社のデスクでPCに向かっている時と全く同じで違和感はありません。唯一の不便さといえば、資料の印刷ができないことでした。資料を印刷して、ゆっくり読み返したり、マーカを入れたりしていたが、これも慣れてくると画面上で、できてしまうため何ともない。これまで紙を無駄に使ってきたようだと反省しきり。

 一番の違いは、時間の使い方です。私の場合、片道約2時間かけて通っていたため、この時間がすっぽりと無くなりました。往復4時間かけて一生懸命、通勤していたことは、いったい何だったんだろうという思いに及んでしまうため、ここでは深堀しません。

 ここで、私の毎日の生活リズムを簡単に紹介します。

 睡眠時間は5時間から6時間に増えた。朝のストレッチ体操から始まり、朝ドラを見ながらドリップしたコーヒーを飲む。昼休みには、太陽を浴びるため外へ出て、近所の公園をウォーキング。夕方、仕事を終えてもまだ明るい。ウォーキングや体操で汗を流して一日を締めくくる。終日、PCに向かい、椅子に座っているのでは、体にも負担になるし、仕事効率も低下してしまう。メリハリのある生活リズムが仕事への集中度を高めてくれる。最近、体の調子はすこぶる良好。体操のおかげで筋肉が少しついたかなと(勝手に)感じている。

自分の働き方を立ち止まってふり返る

 私が丁度、テレワークを始めたタイミングで、テレワーク関連コンテンツ「テレワーク時代の働き方」「Web会議成功の秘訣」「在宅社員を持つ管理者の在り方」の3コース作成を企画したことは、私自身の働き方に良い効果をもたらしてくれた。

 新型コロナウイルス感染症への対策で在宅勤務などのテレワークを推進する企業が急増しており、今後テレワークは世界中で新たな働き方として常態化していくことが予想されるため、少しでもその後押しになればとの思いで始めた企画だ。テレワークを導入する企業では、ルールづくりやICT環境の整備には注力しているが、テレワークを利用する社員や管理職のスキルやマインド醸成にまで目が向いていないのではないだろうか。テレワークを成功に導くためのポイントを伝え、実践に結びつけることができれば、と考えた。

 出来上がったコンテンツを見て、私自身、テレワークをこれまでの仕事の延長線で、働く環境が変わっただけと捉えていたことを大いに反省した。経験を重ねてくると、これまでの勘や経験に頼りがちだが、在宅勤務はこれまでにない働き方だという視点、これまでの働き方を振り返り、見直す視点が大切だということに気づいた。テレワークでうまく行かないのは、これまでの仕事スタイルでは潜在化していて見えなかった一番弱い部分が浮き彫りになっただけではないだろうか。言葉を変えると、(ちょっと言い過ぎかもしれないが)その弱点を隠すために、テレワークを隠れ蓑にしているだけではないだろうか。

 このコンテンツ作りを通して、テレワークの働き方について学び、これまでの自分の働き方のスタイルを立ち止まってふり返り、素直に見直す機会と捉えることができた。

 皆さんは、テレワークをどのように捉えていますか?

 きっかけはともかくとして、私は、在宅勤務はなかなかのものだと感じています。これまでの仕事スタイルに固執しない新たな価値を生み出す可能性を感じています。新たな仕事スタイルを創る“一期生”との誇りに燃えて。

東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTソリューション事業部 HRMソリューション部
真野 広