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コラム

“人間力”ある人づくりを目指して(3)

2017.9.20

~まずは自分が魅力ある存在に~

本コラム欄のサブタイトルにしている「まずは自分が魅力ある存在に」は、人材開発部門のモットーでもあった。人を育成するという最も難しい仕事に携わる以上は、本気度が試される。まずは、自分たちが良き手本でなければならないと考えた。

一つ目は「相手にとって魅力ある存在であれ」

その一番は、仕事を楽しむことだと思っている。前回紹介したT部長の口癖は「社内で評価されるよりも、外で戦えるかどうかだ」であった。人材育成は内向きの仕事のように見えるが、井の中の蛙ではいけない。反骨精神旺盛な私も共感。T部長について、お客様へ訪問する機会を何度もいただいた。また、社外有識者を招いて、人材育成の取組みに意見をいただく機会も設けた。そこでのT部長は、思う存分持論を展開し、訪問した会社の人材開発部門の方と意気投合していた。その姿は印象的で光っていた。先輩の姿を通し、「戦う仕事」「磨き合う仕事」そして「仕事は楽しまなければ」ということを教えてもらった。

二つ目は「自身の気付きが人を成長させる」

人間力の向上は、自ら気づくことが原点であることは前回述べた。人間力を磨くために始めたのが「人間力講座」であった。この講座は、参加したい人が誰でも参加できるよう参加対象は新入社員から経営幹部まで、仕事を終えた後の時間帯に自己啓発講座として開催した。また、メイン会場だけでなく、各事業場や支社でも参加できるよう同時中継することにも拘った。受けたい人が受けられる環境づくりだ。

一番苦労したのは、その講座の講師選定である。「今、なぜ人間力が必要なのか」「自身の志を語る」「プロフェッショナルとしての生きざまを語る」等のテーマに照らして講師には必ず自らの体験を通して語ってもらった。

その講座を続けてきて、よく聞かれることがあった。
「どうしたら人間力が身につくの?」「どうしたら人間的魅力を持つことができるの?」極めつけは「人間力講座を続けて効果はあったの?」と。
質問されるたびに、冷や汗の連続だが、十年以上継続して気づいたことがある。

人間力講座を継続して気づいたこととは

人間力を磨くための第一歩は「まずは素晴らしい人にたくさん会うこと」「それがかなわなければ素晴らしいもの、一流のものにたくさん触れること」ではないだろうか。このことは人間力講座の講師陣から異口同音に教えてもらったことでもある。

何度か、「人間力講座もこのへんでやめよう」との話が浮上したことがある。その都度、私の中にはT部長の顔が浮かんだ。経営幹部を前にして「一流の人にたくさん触れること」の必要性を、そして人間力を磨く地道さを熱く語った。

人間としての考え方が三流の人と一緒に仕事がしたいと思うだろうか。

東芝デジタルソリューションズ株式会社 商品統括部 HRMソリューション技術部
真野 広

人間力あふれる人づくり改革

著者は、“素晴らしい人にたくさん会い”、“一流のものにたくさん触れる”ことが、人間力を磨く第一歩と書いている。全くその通りだと思う。

それに付け足すとすれば、一流な人やものに触れたときに何を感じるか(感じる心)を持っているかが重要である。その「感じる心」を磨くのもやはり、一流の人や一流のものにたくさん触れることなのかもしれない。

東芝デジタルソリューションズ株式会社 商品統括部 商品企画部 担当部長
小野 慎一

  • 記事に掲載の、社名、部署名、役職名などは、2017年9月時点のものです。

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