非金属介在物測定装置 METALSPECTOR®ⅡーC
(ASTM、JIS点算法他)

非金属介在物測定装置は、人が行っていた鋼サンプル中の非金属介在物の測定を、オートフォーカス付光学顕微鏡、X-Yステージ、カラーエリアセンサーカメラと画像処理装置により、自動的に行うシステムです。テストピースをセットしたサンプルホルダをX−Yステージにて所定の位置に移動し、画像入力を行います。入力画像を高速画像処理装置で処理し、ASTM(E−45法準拠)、JIS点算法(G−0555法準拠)、新清浄鋼測定法(極値統計法)、JIS-ISO4967法での測定が可能です。 

特長

①各種測定法に対応

  • 標準でASTM-A法、ASTM-D法、JIS点算法、極値統計法(最大介在物の推定)、JIS-ISO4967法
  • ユーザー独自の測定方法にも対応可能
  • オプション:SAM法、DIN法、介在物抽出法

②目視と検査装置検査誤差を抑制

  • SEMとの識別介在物の幅、長さの差異±0.25μm

※本装置のASTM-A法と熟練者の測定結果と比較

③多彩な識別ロジック

 研磨傷、ごみ・サビ等を識別するロジック

④自動測定を実現

 各種測定アルゴリズムとオートフォーカス機能を組合わせることで、顕微鏡による目視測定の自動化を実現
 ASTM法で1サンプル約3分(参考:100倍測定、測定面 160mm2の場合 )
 JIS点算法で1サンプル約1分(参考:200倍測定、60視野担当)

⑤フレキシブル型サンプルにも対応

 自動で最大16個の測定サンプルの形状を識別し、測定領域を決定

⑥カラー画像の特徴量を抽出

 独自のアルゴリズムでカラー特徴量(RGB、HLS)を抽出し介在物を識別

⑦2重化構造介在物の識別

 硫化物介在物に内在する酸化物介在物を抽出し個別に識別

⑧測定生データを保存

 測定サンプルの全測定画像を保存することが可能

⑨リモートメンテナンス(有料オプション)

 通信回線を利用したリモートメンテナンスが可能

⑩自動測定による測定データの電子化

 人手による品質管理からデータによる定量的な品質管理へ

適用例

製鋼工程

※製鋼工程では非金属介在物測定装置を適用し、仕上工程ではウェブ外観検査装置を適用します。

非金属介在物測定装置は、製鋼工程で鋼材の介在物を、顕微鏡とカメラを用いて専用の画像処理により自動計測します。

導入分野


  • 鉄・非鉄
    対象:鋼材(特殊鋼など)
    測定:非金属介在物、結晶粒度、脱炭など