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IAサーバー「MAGNIAシリーズ」の事業部門を東芝ソリューションに統合
市場ニーズをより素早く反映、製品力・サポート力の向上を目指す

東芝のスマートコミュニティ事業戦略の一環として、IAサーバー「MAGNIA(マグニア)シリーズ」は、2012年10月から東芝ソリューションで開発・製造・販売・保守を一貫して行うことになった。スマートコミュニティを支えるIT・クラウド基盤としての役割を担うサーバー事業は、従来以上のスピード感を持った対応が求められる。MAGNIAの事業部門は、製品力のいっそうの向上で、事業の成長を図る考えだ。

Solution 2013年6月6日

ITプラットフォームで重要性を増すIAサーバー

開発・製造からサービスまでさらに磨きをかけていく

 2012年10月1日、今まで東芝と東芝ソリューションに分かれていたIAサーバー事業が東芝ソリューションに統合された。東芝グループのスマートコミュニティ事業戦略の一環で、IT・クラウド基盤(プラットフォーム)となる製品やソリューションの開発・製造、販売・保守を東芝ソリューションが担う方針を打ち出している。
 これらを背景に、データセンターから小規模なオフィスまでカバーするIAサーバー「MAGNIA」はプラットフォームとして重要な役割を担う。サーバーやストレージなどIT基盤製品を手がける東芝ソリューションのプラットフォームソリューション事業部で、さらなる成長を目指していく。

事業の成長のカギは個人の力と組織力

プラットフォームソリューション事業部<br />
参事 本田 泰也 プラットフォームソリューション事業部
参事 本田 泰也

 MAGNIAの事業推進の責任者を務めている本田は、次のように振り返る。「私は青梅工場で設計を担当していたのですが、1999年に本社に異動し、事業企画に携わるようになりました。ちょうどその頃、MAGNIAの海外展開に向けた現地法人の立ち上げ時期だったのですが、私自身の事業立ち上げ・事業展開についての認識が甘かったことを痛感させられました」。当時、本田は事業企画に異動したばかりだったということもあり、事業を立ち上げる・企画するという観点での積極性や知識が不足していた。「東芝というブランドがあるし、グループの現地法人と連携さえすれば、海外でも売れるのではないか」と考えた。
 しかし、海外展開を成功させるには製造やサポートの体制、認知度向上のための施策や販売戦略に対して、海外現地法人を含めたグループ全体が意志統一し、明確な目標設定が不可欠だということ、すなわち連携とはどういうことなのかに気づいた。
 「個人の力とそれに裏づけられた組織、そのうえでメンバーが共通の目標を持ち、強い意志と行動力で事業に取り組んでいかないと、ビジネスはうまくいかないということを実感しました」(本田)
 このような経験から、本田は事業推進の責任者として、社員一人ひとりの日常的な会話や議論を重視するようになった。議論し、考えることで個人の力がついていき、それによって組織も強くなっていく。そして、部門間でほどよい緊張関係を持ちながら、共通の目標の実現に向かうことが大切だと考えている。

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製品のつくり込みには周囲の巻き込みが重要

プラットフォームソリューション事業部<br />
参事 青島 金弥 プラットフォームソリューション事業部
参事 青島 金弥

 一方、MAGNIAの製品開発・製造の責任者を務めているのが青島だ。
 「サーバー事業に携わって11年目になります。それ以前は青梅工場でPCのソフトウェアの設計・開発を担当していました。サーバーの商品企画部門に異動になり、右も左もわからないなかで、商品企画に携わりました」と青島は振り返る。設計部門時代は、“いい
と思ってつくった製品が売れるとは限らない”ことを思い知らされたという。
 いい製品が市場に受け入れられるには、開発・製造現場全体の意識と製品開発のタイミングが合っていないと難しい。「さまざまな役割を担う人がいるので、全員がよいものをつくろうと、一つになることが必要です。口で言うのは簡単ですが、これが実際にはなかなか難しい。価値観はそれぞれ違っていても、目指しているところが同じなので、そこに向けて、どうベクトルを合わせていくか、それを絶えず意識しています」(青島)。
 ベクトルは早い段階で合わせる必要があるため、ツールを使ったり、コミュニケーションの取り方や技術の伝承方法を工夫したりする。そのなかで、結束力が生まれ、組織が強固なものになっていく。
 「ものづくりのなかでは、決められたことをやればよいというやり方もありますが、決められた以上のものにしたいというやり方もあります。その違いで、製品のつくり込みに差が出ます。ですから、一人ひとりの意気込みが大切ですし、周りをどう巻き込むのかも大変重要です」(青島)。青島は開発・製造の責任者として、若い社員たちに、部門内外問わず幅広く仲間をつくり、巻き込んで、より高いレベルのものづくりに挑戦してほしいと話している。

お客様との接点が増えたことによりニーズをとらえた製品づくりが可能に

府中エンジニアリングセンター長<br />
前田 真
府中エンジニアリングセンター長
前田 真

 今回の統合によって、MAGNIAの開発、製造拠点は東芝ソリューション府中エンジニアリングセンターに結集した。
 「お客様に近いポジションにいる東芝ソリューションにMAGNIAの部門が来てくれて、とてもよかったと思っています。東芝ソリューションで従来手がけるストレージなどの製品と組み合わせて、IT・クラウド事業に最適なソリューションをより迅速に市場投入できるようになりました」と、府中エンジニアリングセンターの責任者である前田は語る。IAサーバーという重要なパーツも含めたソリューションを一つの事業部で手がけること で、今まで以上に市場ニーズを反映させた製品の企画・開発ができるようになったのである。
 青島は、「導入して電源を入れたらリプレイスまで動き続けるくらいに安定稼働するサーバーというのがMAGNIAの目指す姿です。また、海外を含めた製造拠点の最適化など、事業統合の効果も出てきています。他社に比べても負けない競争力のある価格の製品を市場投入していきます」と考えを語る。本田も「今回の統合をステップに、MAGNIAを中核とした、プラットフォーム製品の海外展開を検討しています。統合のシナジー効果を発揮した新しいMAGNIAに、ぜひ期待してください」と語る。
 今後のMAGNIAに注目したい。


※MAGNIAシリーズは“安定稼働の実現”を最大のコンセプトにした最新テクノロジーと環境調和に優れた業界標準IAサーバーだ。店舗や小規模オフィスなどに最適な1Wayサーバーから、基幹システム向けの高い性能と可用性を持つ2Wayサーバーまでラインナップ。用途、規模や設置環境に合わせて、最適なモデルを選べる。

◆「MAGNIAシリーズ」の詳細についてはこちら。
http://magnia.toshiba-sol.co.jp

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  • *※この記事は東芝ソリューションの情報誌「T-SOUL5号」の記事から転載しています。
    ※この記事内容は2012年11月21日に取材した内容を元に構成しています。
    ※記事内における数値、組織・役職名などは取材時のものです。
  • *※本記事に掲載の社名および商品名はそれぞれ各社が商標または登録商標として使用している場合があります。

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