ニュースリリース

2017年11月6日

KDDIとのセルラーLPWAを活用した産業向けIoT接続の実証実験について

東芝デジタルソリューションズ株式会社

 東芝デジタルソリューションズ株式会社(神奈川県川崎市、取締役社長 錦織 弘信 以下、当社)は、KDDI株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 田中 孝司、以下KDDI)が商用化を目指している、低消費電力・広カバレッジエリアを特徴とするセルラーLPWA注1サービスと、東芝IoTアーキテクチャーSPINEX™(スパインエックス)とのIoT接続の実証実験を行います。

 あらゆるモノがネットワークに繋がるIoTの現場では、さまざまな環境下にIoT機器が配置されます。LPWAはIoT用途に特化した無線方式であり、特にセキュアなネットワークがグローバルに求められる産業用IoTのユースケースでは、免許帯域で安定的に運用されるセルラーLPWAサービスが適しています。当社はKDDIが提供予定の、LTE-M注2、NB-IoT注3といったセルラーLPWAサービスを介して、IoT機器からのデータを収集し、東芝IoTアーキテクチャーSPINEX™でのコネクティビティ機能の強化を目的とした実証実験により、新たなIoTユースケースを開拓していきます。セルラーLPWAサービスの導入により、これまで商用電源の確保が困難な環境や、電波が届きにくかった屋内に設置された機器やセンサーでのIoTサービスが可能となります。また、当社が提供するクラウドとエッジが協調分散処理を行う「エッジリッチコンピューティング」の分野では、エッジデバイスが異常検知などの処理を行い、制約の多いネットワークトラフィック量の中でも高度なIoT機器管理を実現していきます。

以上

注1
LPWA:Low Power Wide Areaの略。低消費電力、広カバレッジエリア(通信可能範囲)を特徴とするIoT向け無線ネットワーク
注2
LTE-M : LTE Category-Mの略。LPWA技術の1つで、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。
注3
NB-IoT : Narrow Band-IoTの略。LPWA技術の1つで、3GPPリリース13に基づくLTE標準規格。
SPINEXは、東芝デジタルソリューションズ株式会社の日本またはその他の国における商標です。