ニュースリリース

東芝ソリューション、医薬品業界向け翻訳ソリューションを発表
~ビジネスのグローバル化やFDA査察をサポート~


2006年6月22日

東芝ソリューション株式会社

 

 東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:梶川茂司、以下 東芝ソリューション)は、これまでに蓄積した翻訳技術を活用して医薬品業界向けにビジネスのグローバル化やFDA査察をサポートする「医薬品業界向け翻訳ソリューション」を商品化し、本日より営業活動を開始します。


 医薬品メーカーが、大きなマーケットである米国において医薬品販売を行うには、米国食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)への承認申請が必要で、FDAによる査察が実施されます。
 査察の際には、「医療機器 製造業者の製造管理および品質管理基準」(GMP:Good Manufacturing Practice)に基づいて作成される「標準業務手順書」(SOP:Standard Operating Procedure)などの文書の提示を求められます。査察対応のために、これら文書をあらかじめ英語に翻訳しておく必要があります。
 人手による翻訳では、文書が大量になると翻訳に時間がかかったり、翻訳者のスキルや経験に応じて用語や文体の不統一が発生するなど、翻訳レベルがばらついたりすることもありました。


 東芝ソリューションは、こういった課題に対処するため、高い翻訳精度で好評の英日/日英翻訳ソフト「The翻訳」と同じ翻訳エンジンと、医薬規制用語集(MedDRA:Medical Dictionary for Regulatory Activities)*1に配慮してカスタマイズした「医学・薬学」の専門辞書を搭載し、業界ニーズにフィットする「医薬品業界向け翻訳ソリューション」を提供します。


 Webブラウザで簡単に操作できる本ソリューションを活用することで、時間をかけず、文書を一定の翻訳レベルで訳すことが可能になります。その翻訳結果を人手で最終形態の文書に仕上げるようにすれば良くなるため、翻訳作業の手間の軽減が図れます。

 今後、本ソリューションに、南山堂「医学英和大辞典*2」に基づいた翻訳辞書もオプションとして提供することを予定しているため、訳語選択の幅を一層広げられます。

 



【本ソリューションの特長】

(1) 日本語原文のファイル形式(MS-WordやAdobe PDFなど)のレイアウトを保ったまま*3、単語や文章のみを翻訳します。査察官は原文と訳文を対比して読むことが可能です。
(2)

査察時に未翻訳であった文書の突然の提示要求など、緊急を要する文書翻訳にも対応できます。

(3) 人的翻訳業務量を低減、翻訳コストを削減します。
(4) ユーザ辞書を充実させることで、業界の専門用語、自社内用語の統一や、企業ポリシーにしたがった表現の統一が図れます。翻訳ルール不統一により、審査官が不信感を抱くことを防止することができます。
(5) Webブラウザ経由で使用しますので、利用者側のパソコンには特別なソフトウェアを入れる必要はありません。

東芝ソリューションは、引き続き医薬品業界、医療機器製造・販売業界向けに、安全と品質を情報通信技術(IT:Information Technology)で支援するための各種ソリューションを商品化してまいります。

本ソリューション、および、The翻訳のホームページは下記をご参照ください。


(1) 医薬品業界向け翻訳ソリューション
  https://www.toshiba-sol.co.jp/medical/sonota/1002/index_j.html
(2)

The翻訳

  http://hon-yaku.toshiba-sol.co.jp

以上

*1 MedDRA:医薬品規制ハーモナイゼーション国際会議(ICH:International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use)で定められた国際的に統一された医薬規制用語集
*2 南山堂「医学英和大辞典」(第11版)
*3

保つことのできないレイアウト情報もあります。


「The翻訳」は東芝ソリューションの商標です。




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