ニュースリリース

東芝ソリューションと日本IBM、シトリックスが
「自律型サーバベース・コンピューティング」で協業

~ 導入期間短縮とTCO削減が可能に ~

2004年5月25日 東芝ソリューション株式会社
日本アイ・ビー・エム株式会社
シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社

 

東芝ソリューション株式会社(以下:東芝ソリューション、本社:東京都港区、取締役社長:河村進介)と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下:日本IBM、本社:東京都港区、代表取締役社長:大歳卓麻)、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下:シトリックス、本社:東京都目黒区、代表取締役社長:田中正利)の3社は、シトリックスのソフトウェア「Citrix(R) MetaFrame(R) Presentation Server」に、東芝ソリューションの統合クラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect EX」と日本IBMのブレード・サーバ「IBM eServer BladeCenter」を連携させ、自己最適化や自己修復可能な自律型サーバベース・コンピューティング環境を開発、提供していくことに合意しました。

「Citrix MetaFrame Presentation Server」は、サーバ側でクライアントPCのアプリケーションを一括導入/管理するサーバベース・コンピューティングをさらに強化し、サーバ上のアプリケーションやデータにより安全にかつ容易にアクセスできる、一貫性のあるアクセスインフラストラクチャーとして注目されています。これによって、情報システムにとっての大きな課題であるTCO削減をはかれます。

また、東芝ソリューションのDNCWARE ClusterPerfect EXと日本IBMの eServer BladeCenterを連携させることによって、自己修復機能や自己最適化機能といったオートノミック・コンピューティング環境を実現しています。

今回3社は、それぞれの製品を連携させることにより、以下を実現していきます。

 
・ 導入期間の短縮
サーバベース・コンピューティングでは、時間帯によりサーバにかかる負荷の変動が大きく、導入時の性能設計が重要ですが、DNCWARE ClusterPerfect EX とIBM eServer BladeCenterが提供する「ワークロード・プロビジョニング」(添付資料図1参照)を用いることにより、性能に対する自律動作が可能になり、導入時の性能設計時間を短縮できます。
 
・ サーバリソースの有効活用
従来は、負荷が高くなった状態でも正常動作するように、アプリケーションごとに多めのサーバを用意する必要がありました。今回、「ワークロード・プロビジョニング」を用いることで、負荷が高くなったときに活用するサーバプールを用意し、かつ、これをアプリケーション間で共有することで、全体のサーバ数を削減します。
 
・ 可用性の向上
DNCWARE ClusterPerfect EX とIBM eServer BladeCenterが提供する「HAプロビジョニング」(添付資料図1参照)を用いることで、MetaFrame Presentation Serverが動作するサーバに障害が発生しても、自動的に予備サーバに切り替え、可用性を高めます。

 また、3社は今回のソリューションがユーザー環境で高いパフォーマンスを発揮できるように、共同で検証を行います。その際、マーキュリー・インターラクティブ・ジャパン株式会社の協力を得て負荷/性能検証ツールMercury LoadRunnerを用い、ユーザー環境をシミュレーションします。

 東芝ソリューションと日本IBMは、本協業で実現する「自律型サーバベース・コンピューティング」を7月から販売開始します。また、本ソリューションを6月2日、3日に開催されるthe Microsoft expo 2004(場所:東京国際フォーラム)の日本IBMブースにおいて、デモンストレーションを行います。


DNCWARE ClusterPerfectは、東芝ソリューション株式会社の商標です。
● IBM、e-businessロゴ、eServer、BladeCenterは、IBM Corporationの商標です。
● Citrix(R)、MetaFrame(R)は、Citrix Systems, Inc.の米国及びその他の国における登録商標です。
● Mercury LoadRunnerTMは、Mercury Interactive Corporationの登録商標です。
● その他の社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。


<参考資料>

『統合クラスタソフトウェア DNCWARE ClusterPerfect EX』について

複数のサーバを連携させることにより、万一サーバシステムに障害が発生した場合にも速やかにサーバを切り替え、業務サービスの継続を可能にするハイアベイラビリティ・クラスタソフトウェアDNCWARE ClusterPerfectの上位モデルです。
4ノード以上からなる多ノードクラスタに対応しており、サーバコンソリデーションに最適なクラスタソリューションを提供します。またHAプロビジョニングやワークロード・プロビジョニングといったオートノミック・コンピューティングに対応しており、運用管理コストの低減やリソースの有効活用をはかることが可能です。

(製品ホームページ:http://clusterperfect.toshiba-sol.co.jp

『IBM eServer BladeCenter』について

ブレード・サーバーと呼ばれる小型の基板ボード上にCPUやメモリーなどの機能を搭載した高密度サーバー「IBM eServer BladeCenter」は、インテルXeonプロセッサーを搭載し、ファイバー・チャネルのサポートによるSAN環境への対応などの拡張性やChipkillメモリーの採用などによる高信頼性の実現など、Web環境だけでなくHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)環境や汎用IAサーバーとしても利用可能な製品です。『IBM Director』は、IBMのIA(インテル・アーキテクチャー)サーバー「xSereiesTM」や「BladeCenter」のシステム管理ソフトウェアで、多数のブレード・サーバーを容易に導入・構成・管理が実現します。

(ブレード・サーバーの詳細については、http://www.ibm.com/jp/gto/par/feature/bladecenter/index.htmlをご覧ください。)

『Citrix MetaFrame Presentation Server』について

Citrix MetaFrame Presentation Server は、企業のITシステムにオンデマンドな情報アクセス環境を実現するためのアクセスインフラストラクチャーを構築するソフトウェア製品群「Citrix(R)MetaFrame(R)Access Suite」の基盤製品です。異機種混在環境にあるアプリケーションを一元的に管理し、どこにいようとも、ユーザーへアプリケーションの機能をサービスとして提供する、世界で最も広範囲に配備されているプレゼンテーションサーバーです。MetaFrame Presentation は、Microsoft(R)Windows(R)2000 Server と Windows ServerTM2003 での動作が保証されており、事実上、あらゆるカスタムおよび商用パッケージの Windows アプリケーションや Web アプリケーションに対応しています。MetaFrame Presentation Server は、コンピューティングコストを削減し、あらゆる情報システムの有用性を向上させる、拡張性、柔軟性の高い、安全で管理しやすいアクセスソリューションを構築する優れた基盤を提供します。

(詳細は、http://www.citrix.co.jp/products/MFXP/metaframe.htmlをご覧ください。)


図1.オートノミック・コンピューティング環境
DNCWARE ClusterPerfect EX と BladeCenterが実現するオートノミック・コンピューティング環境

図2.自律型サーバーベース・コンピューティング
MetaFrame+ClusterPerfect EX+BladeCenter
連携による自律型サーバベース・コンピューティング


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