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導入事例 株式会社テレビ東京

Innovation Report / XMLデータベースによる番組情報システムで多メディア時代に対応

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選定ポイント

データ連携に強く、柔軟なXMLに着目

【写真】編成局 番組宣伝部 副参事 渡邊 聖子 様
編成局 番組宣伝部
副参事 渡邊 聖子 様

開発にあたって要望を集約したところ、社内から出た意見は、個別に管理されていた番組情報を共有できる環境にしたいというものだった。「番組情報は個人のものではなく、社全体のもの。会社の情報を個人のパソコンに埋没させてしまうのではなく、みんなのものにしたかった」と渡邊氏は語る。プロジェクトを立ち上げ社内の意見をまとめ、2006年より開発を行うメーカーの選定に入った。

【写真】システム開発室 システム部 主事 五十嵐 基仁 様
システム開発室 システム部
主事 五十嵐 基仁 様

最も目を引いたのが東芝ソリューションの提案したXMLデータベース※3「TX1」だった。「評価した点は、データの保存形式としてJ/Meta※4に準拠できること、システム間の連携に強く、スムーズなデータ移行が図れること、データ項目の追加変更が容易にでき、開発時の要求に柔軟に対応できること、この3つでした」とシステム開発室システム部の五十嵐基仁主事は振り返る。「繰り返し項目を定義するとき、複数の表から成るリレーショナルデータベースとは異なり、ひとつの定義体でデータベース設計が可能なXMLデータベースは、運用面でも魅力的でした」(五十嵐氏)。こうして、XMLデータベースによるシステムの構築が、同社のシステム開発運用を担う株式会社テレビ東京システム(以下、systx)と東芝ソリューションによって始まった。

※3 XMLデータベース/文書や画像などの非定型データを記述するマークアップ言語のXMLを使ったデータベース。

※4 J/Meta/放送番組などの映像コンテンツの流通に必要とされる標準メタデータ体系。

導入経緯

新システムの評価

【写真】株式会社テレビ東京システム 業務部 宮永 貴裕 様
株式会社テレビ東京システム
業務部 宮永 貴裕 様

「TX1」の導入は2007年3月から始まった。3社の共同作業で、仕様決定、設計・構築、既存のシステムとの連携・データ移行を行い、2008年3月に一次システム、8月に二次システム、10月に本格稼動と段階的な立ち上げを実施した。この番組情報システムは、すでに稼働しているいくつものシステムから情報を吸い上げ、統合管理する役割を担う。「XMLデータベースを使うのは初めてで不安だったが、さまざまなシステムを連携させるツールが提供されていたので、データの吸い出しなどの作業が容易にできた」と評するのはsystx業務部の宮永貴裕氏。続けて「Webアプリケーションの実装、オープンソースの導入などの要望も受け入れられ、プラットフォームからデータベース、アプリケーションまで自社でこなせる実力やプロジェクトの工程管理は、とても優れていたと思います」と五十嵐氏が言うように、テレビ局でのXMLデータベースによるシステム構築に、東芝ソリューションの技術力は大きく貢献した。その結果、「開局以来、約40万件の情報から数秒で検索結果が出せるようになり、さらに番組名での検索を支援するサジェスト機能によって、『アド街』という略称から『出没!アド街ック天国』という正式名称で探すことができます。また、テープの貸出情報をはじめ各システムで変更した情報は、ほぼリアルタイムで連携するXMLデータベースに反映されます。これらは、使い易いシステムへのイメージアップにつながっています」(宮永氏)。

放送とICT

同社は、これまでも先取的なICT※5の採用に積極的だった。1996年には地上デジタル放送によるデータ放送の先駆けとも言える、アナログのテレビ電波と電話回線による双方向サービス「ITビジョン」を導入した(2003年12月サービス終了)。また、インターネットを利用したBtoBの経済情報の動画配信、携帯サイトでの番組表リアルタイム更新、データ放送やワンセグでの番組連動サービスなど、ICTを活用した例は多い。放送のデジタル化で放送と通信の連携が加速する中、放送におけるICTの利用は益々進む。XMLも様々な業界で注目され、文書処理からeコマースにいたるまでネットワーク上のデータ処理のあらゆる面で活用されており、XMLを直接扱える「TX1」は、二次利用を前提として情報を管理し、かつ業務を効率化したいという同社の考えに一致していた。

※5 ICT/Information and Communication Technology。情報・通信に関する技術の総称“IT”に、共有・共同性を加えた表現。

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