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導入事例 東京スポーツ新聞社

Innovation Report / 高速で大容量の新世代XMLデータベースが「東スポ」をますます面白くする

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導入経緯

将来展開を視野に入れXML化を促進

非定型データの取り扱いにXMLデータベースが注目を集める理由は、その柔軟性にある。XMLデータ形式であれば、一般的なデータベースのように項目ごとに最大バイト数まで厳密に定義された形式に当てはめることなく、データをそのまま格納し、利用できる。また、使っている最中にデータの構造を変えることも比較的容易だ。これらの特徴が注目され、XMLデータベースの利用が広がりつつある。膨大な情報を扱う報道機関では、その動きが活発になっている。ニュース素材は、写真、記事(テキスト)、音声、動画などニュースによってまちまちで、融通の利くXML形式のファイルが、こうしたニュース素材の配信や管理に適しているからだ。ロイター通信社がインターネットでテキスト、画像、動画などのニュース素材を配信する方法として、XMLをベースにしたNewsMLを採用し、普及に熱心だ。その後、日本でも徐々に普及しはじめ、大手各紙が新幹線の電光ニュースの送信形式に採用したり、2003年に共同通信が NewsMLでの配信を開始している。独特な切り口でスポーツや芸能、社会娯楽などを報道する紙面が多くの読者に愛され、関東以北では「東スポ」(中部、東海地方では「中京スポ」、関西では「大スポ」、九州では「九スポ」)の愛称で親しまれている、東京スポーツ新聞(http://www.tokyo-sports.co.jp/(別ウィンドウで開きます))もXMLデータベースで紙面データベース構築に乗り出した企業のひとつだ。

トップニュースでは分からない人々の暮らしを語るデータベースを

【写真】情報システム部 部長 吉良 輝夫 様
情報システム部
部長 吉良 輝夫 様

東京スポーツ新聞社がXMLデータベースの構築を検討しはじめたのは、2004年11月のことだった。「インターネット時代になり、紙面データベースを一から作る必要を感じていました。」と紙面データベース構築の背景を話すのは、同社の情報システム部部長の吉良輝夫氏だ。同社は印刷を外部に委託しており、新聞紙面制作システムもその印刷会社のものを使っている。紙面制作に必要な記事データベース、画像データベースは、すでに開発ずみだった。しかし、新たに構築するデータベースは、これらの新聞紙面制作のためのITインフラとは目的が異なる。「東スポ」の見出しや記事はひと目で「東スポ」と分かる独特の切り口を持つ。競合する新聞が事実上ない分、同社のコンテンツは人気が高い。東スポは、国会図書館でも閲覧頻度はトップクラス。「ぼろぼろになっているらしい」と吉良部長は笑う。そんな紙面には、「政治や経済や、いわゆる大事件の報道では伝わらない庶民の興味のありようを示す資料として価値があるのではないか」と吉良部長は言う。この計画にはこんな思いもこめられていた。

選定ポイント

秒速で反応「新世代」のXMLデータベース

同社は、新しい紙面データベースの導入にあたり、印刷を委託している印刷会社の新聞紙面制作システムを手掛けた東芝ソリューションに依頼することに決めた。東芝ソリューションは、新聞紙面制作システムに実績があり、新聞社のニーズを理解していると考えたからだ。「ただ紙面をストックするだけの器を作っても意味がない。付加価値のある提案がほしい」と吉良部長は期待をこめて東芝ソリューションにこう伝えた。それに対して東芝ソリューションは、2つの提案を用意した。ひとつは、XMLデータベース「TX1」の導入だ。XMLデータベースは近年改良が進んでいる。東芝ソリューションの「TX1」もそうした新世代のXMLデータベースだ。約100ギガバイト(8年分の特許公開情報、約300万件に相当)のデータから、1万件の検索結果を抽出するのにかかる時間は1秒。すでに稼動していた、記事と画像それぞれのデータベースがXMLデータベースだったので、その有効性は実感していた。そして、もうひとつの提案が、東芝ソリューションが有料音楽配信サービスのシステム構築で培ったノウハウをもとに、紙面をインターネットで有料配信する仕組みだった。吉良部長は「すぐに使えるわけではないが、商用サービスの可能性を示してもらえた」と新聞業界を知る東芝ソリューションの提案を評価する。

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