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導入事例 株式会社TKC

Innovation Report / NASを活用したバックアップシステムを開発・提供 オペレーション&メンテナンスフリーを実現

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選定ポイント

信頼性に重点を置いた提案に魅力

【写真】首都圏統括センター (首都圏西SCGサービスセンター駐在) ネットワーク・システム・グループ グループリーダ 長子谷 典央 様
首都圏統括センター
(首都圏西SCGサービスセンター駐在)
ネットワーク・システム・グループ
グループリーダ
長子谷 典央 様

新バックアップシステムを導入するにあたり、同社はまず、カートリッジタイプのHDDの採用を検討した。しかし、カートリッジHDDは手動で差し替える必要があるため、オペレーションという点では、会員事務所の負担が軽減されるわけではない。そこで同時進行で検討したのが、NASを利用したバックアップ方式だ。同社がNASの検討を始めたのは、07年6月。ソリューションの選定にあたり、重視したのは、ハードウェアの信頼性と耐障害性だ。金森氏は、こう解説する。

「いろいろと検討していたところ、東芝ソリューションから、NASを活用したバックアップソリューションの提案を受けました。提案していただいたのは、東芝『MAGNIA LiTE40S NASモデル』を使ったバックアップソリューションでした。他社の低価格NAS製品も検討しましたが、RAIDやホットスワップ機能など、信頼性という面で東芝ソリューションの提案が大きくリードしていました」

また、「MAGNIA LiTE40S NASモデル」にはWindows Storage Server 2003 R2がプレインストールされていることも大きかった。「Windowsネットワークとの親和性の高さを活かし、[DFSレプリケーション機能(Windows Server 2003 R2の新機能)]および[ボリュームシャドウコピ−サービス]を採用した。これに、TKCがこれまで蓄積してきたサーバ運用ノウハウを組み合わせることで、会員事務所のバックアップオペレーション業務を大幅に軽減し、必要な時に必要な時点にいつでも復旧できる信頼性の高いシステム環境をご提供できたことが最大の魅力でした。市販のNASではバックアップの簡易ツールを用いますが、そのバックアップデータは指定時刻のスナップショットであり、復元性を保証することができませんでした」

長子谷氏は、現場に近い立場から、静音性も評価の一因になったという。

「税理士事務所の業務は、大変な集中力を要する仕事です。そのためサーバが発する音に敏感な事務所もたくさんいらっしゃいます。『MAGNIA LiTE40S NASモデル』は一般のPCより静かなくらいでしたから、これなら会員事務所にもご満足いただけると確信しました」

同社はこれらの点を高く評価して、「MAGNIA LiTE40S NASモデル」を活用した新バックアップシステムの採用を決定。東芝ソリューションの協力を得ながら、08年1月には具体的な商品企画に落とし込んだ。

【図】MAGNIA NAS 導入のイメージ[図をクリックして、拡大図を別ウィンドウで見る]

開発ポイント

DFSレプリケーション(DFS-R)機能と
ボリュームシャドウコピ−(VSS)機能で
バックアップオペレーションフリーを実現

新バックアップシステムの概要は次の通りだ。OMSサーバは、各ドライブが「OS領域」、TKCのアプリケーションが入った「TKCシステム領域」、エクセルやワードファイルの保存などにユーザが自由に使える「ユーザ領域」にそれぞれ分かれている。このうち「TKCシステム領域」と「ユーザ領域」は、ギガビットLANで接続されたNASに、DFS-Rでリアルタイムにレプリケーション(複製)される。NASはレプリケーションされたバックアップデータと、NASに直接保存された「ファイルサーバ領域」を含め、1日1回、VSSで最大64世代の差分バックアップを保管する。

差分バックアップは1日1回、最大64世代(約2ヶ月間)保管されるが、重要な顧問先企業のデータの復元性を確保するためには年次バックアップも必要になる。年次バックアップはNASのディスク内部で3カ月毎にTKCシステム領域とユーザ領域を自動でバックアップ。最大過去1年間、4世代分を保管するため、3月、6月、9月、12月というように、一般的な企業の決算や税務申告が集中する月に合わせてデータをバックアップできる。

「この新バックアップシステムは、OMSサーバ稼働中でもシステムを停止させることなく、NAS内部で自動的に行われるため、会員事務所の手を煩わせることはありません。またDATと違い、DAT装置のクリーニングオペレーションも不要。バックアップオペレーションとメンテナンスにかかる手間は、これでほぼゼロになりました」

もう1つ見逃せないのが、ディザスタ・リカバリにも対応していることだろう。新バックアップシステムは、災害対策用として160GBのUSB-HDDを標準装備。週に1回、自動的にバックアップするため、分散保管しておけば、万が一事務所が災害に巻き込まれた場合でも、USB-HDDにバックアップされた最長1週間前のデータを復元できる。

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