東芝デジタルソリューションズ株式会社 本文へジャンプ

ヘルプ 別ウィンドウで開きます

導入事例

  • 最新導入事例
  • 一覧から選ぶ
  • お問い合わせ

導入事例 エプソンイメージングデバイス株式会社

Innovation Report / プロジェクトをコンカレントに管理、製品開発のスピードアップを実現

この事例紹介記事をPDFでダウンロード
[PDF形式/925KB]

Get Adobe ReaderPDFファイルの閲覧には、Adobe® Reader™が必要です。ダウンロード(別ウィンドウで開きます)してご覧ください。



導入効果

データを探す無駄な時間は大幅減
開発スピードは4倍以上に早まる

はたして「ProjectMeister」の導入で、どんな効果があったのか。まず注目すべきは開発スピードの向上だ。古田部長はスピードアップについて次のように語る。「従来は自分が見たい図面を探すために、他のスタッフと電話のやりとりをしてファイルの場所を探すというケースもありましたが、今は適宜、取り出せます。情報を共有していることが前提になったので、レビューでもすぐに実質的な討議に入れる。時間の無駄がなくなり、本来の業務に集中できるという意味で、『ProjectMeister』の果たした役割は大きかったです」

開発スピードの向上は、定量的な効果としても現れている。導入前に比べて現在は案件の数が約4倍に増えた。しかし、開発に携わるスタッフ数は以前とほとんど同じ。つまり約4倍の効率でプロジェクトが進められているわけだ。各プロジェクトが短納期化していることを考えれば、4倍どころか、それ以上のスピードでプロジェクトを動かしているといえる。

また今回の導入で課題であった一元管理が実現したことも大きい。課題が集約されたことによって、製品品質の向上にも大きな期待が寄せられているのだ。たとえば同社では、メーカーの要望に迅速に対応するために、部品をカスタム製作する場合がある。仮に設計の早い段階で不具合が見つかれば、その情報を共有して対策を打つことも可能だ。品質の向上はシステムの問題だけではないが、少なくともQCDEに関するさまざまなリスクを早期発見・早期対策する環境が整ったことで、品質向上に向けて大きく前進したといえるだろう。

【図】ProjectMeisterを活用した作業手順の見える化[図をクリックして、拡大図を別ウィンドウで見る]

将来展望

東芝ソリューションをパートナーに
真のコンカレントを実現したい

「ProjectMeister」をベースにした品質管理システムの利用がユーザーに定着した現在、同社は次の目標を見据えている。まずはさらなる定着を図るために、コンテンツの信頼度をさらに高めていくことを目指している。現状でもシステムにアップされるデータの信頼性は社内で高く評価されているが、データに間違いがあると、結局は担当者同士が情報の精度の確認を取りながら作業を進めることになる。これが恒常化しては前進は望めない。データの信頼度も含めて、コンテンツの質をコントロールすることが一つの目標になる。

またシステムそのものもカスタマイズを重ねて進化させる予定だ。たとえば成果物の見え方のコントロールを、既存PDMと整合させつつ拡充させることも視野に入れているという。さらにその先について、三輪課長は次のように熱く語ってくれた。

「今後は時代の要請で、プロジェクトをさらに短期間で進めていくことが求められるようになるでしょう。そうなると真の意味でコンカレントにプロジェクトを進めていかなければならない。そのためには、変更管理プロセスと課題管理を連携させて、情報に『この情報はどんな状況でアップされたのか』、『この情報は使っていいのか、使ってはいけないのか』という付加価値をつける必要があります。それが実現できれば、いずれはバッファコントロールも可能になり、TOC(Theory Of Constraints)の世界にもつながっていく。これからさらに東芝ソリューションさんと連携を深めて、2〜3年のうちに実現していきたいですね」

よりスピーディーに、より効率的に。常に顧客の要請に対して先手を打ってきた同社が掲げる理想は非常に高い。今後も意欲的にIT導入やシステムのカスタマイズに取り組んでいく予定だという。これまで東芝ソリューションをSIパートナーとしてPDMやプロジェクト管理アプリケーションの導入を行なってきたが、今後も同社と東芝ソリューションのコラボレーションから目を離せそうにない。

Solution Focus

ProjectMeister

製品の開発工程において、設計・開発に関わるすべての情報を一元管理し、工程の効率化や期間短縮を図るソリューション。プロダクトデータマネジメントと連携したプロジェクト管理を実現でき、より信頼のおけるデータを基に俯瞰的な視点で工程管理ができる。「現在進行しているプロジェクトは何か、どこに問題があるのか」ということを管理するだけでなく、今後起こりうるプロジェクトを現状の中にどう組み込ませていくかという「未来の問題」についても解決能力を発揮する。製造業の企業ナレッジである個人のノウハウと業務を結びつけ、製造開発プロジェクトの「見える化」を実現し、製品開発のリードタイム短縮やコスト削減、コラボレーション設計を支援する。同製品は100%WEBベースのシステムで、顧客・サプライヤ・海外工場などとの共同プロジェクトといった、企業グループ内での情報共有にも威力を発揮する。

COMPANY PROFILE

会社名 エプソンイメージングデバイス株式会社
EPSON IMAGING DEVICES CORPORATION
※2006年12月28日エプソンイメージングデバイスへ社名変更
創立 2004年10月
本社 長野県安曇野市豊科田沢6925番地
代表 有賀修二
資本金 275億円
従業員数 約2,400名
事業 STN液晶、MD-TFD液晶、アモルファスシリコンTFT液晶、低温ポリシリコンTFT液晶の開発、製造および販売
URL http://www.epson-imaging.com/ (別ウィンドウで開きます)
前を読む

この記事内容は2006年9月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。


このページのトップへ
Copyright