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導入事例 エプソンイメージングデバイス株式会社

Innovation Report / プロジェクトをコンカレントに管理、製品開発のスピードアップを実現

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選定のポイント

ニーズを理解してくれるパートナー
カスタマイズを見据えてベストの提案

情報化センター システム構築グループ 課長 三輪 尚則 様
情報化センター
システム構築グループ
課長
三輪 尚則 様

プロジェクト管理アプリケーションを導入するにあたって、同社がSIパートナーとして選んだのは東芝ソリューションだった。古田部長は、東芝ソリューションをパートナーとした経緯について、「あうんの呼吸だった」と振り返る。「東芝ソリューションさんとは、PDMの開発や、その保守管理で信頼関係ができあがっていました。こちらのニーズについて的確に把握してもらっているという安心感がありました。そうした中で、私たちがプロジェクト管理の必要性を感じていたときに、プロジェクト管理アプリケーション『ProjectMeister』の導入をタイミングよく提案してくれました」

もちろんタイミングだけで「ProjectMeister」を選んだわけではない。同社はプロジェクト管理を進めるにあたり、複数のソリューションを比較検討した。その際、選定基準として大きく影響したのが既存のPDMとの連携だった。同社はPTC社のPDMパッケージ「Windchill」を稼働させていたが、それと同じデータスキーマで構築できるプロジェクト管理アプリケーションでないと、成果物の二重管理が発生してしまう。たとえばPDMと連携ができない場合、設計が終わった図面は、現場担当者がPDM側にもプロジェクト管理側にも入力しなくてはならない。しかし、もしプロジェクト管理側に入力し忘れてしまったら、管理者は古い図面を見ることになるわけだ。

東芝ソリューションからは、「Windchill」と同じデータスキーマ上に構築できる二つのアプリケーションを提案された。最終的には、カスタマイズすることを念頭に置いて、より自由度の高い「ProjectMeister」の導入を決めた。イニシャルフェイズは約3カ月という短期間だった。

具体的にカスタマイズした点はいろいろあるが、大きな鍵になったのが課題管理機能だろう。課題の一元管理は、そもそもプロジェクト管理アプリケーションを導入する大きな目的の一つだったが、当時のバージョンには課題管理機能がなかったためにアドオンで開発した。これがきっかけになって、次のバーションからは「ProjectMeister」に課題管理機能が標準装備されるようになったという。

【図】ProjectMeister[図をクリックして、拡大図を別ウィンドウで見る]

運用の状況

ユーザーの定着率が劇的に改善
欠かせない情報基盤として成長

実は02年の導入当初、「ProjectMeister」は必ずしも期待されていた効果を上げたとは言えなかった。プロジェクトを管理する側と、日々データをアップする現場では、システムの必要性に対する認識にズレが生じていたのだ。現場のスタッフは、従来どおりのファイル管理でも、プロジェクト内における自分の仕事に支障がほとんど出ない。現場同士の狭い範囲でファイルをやりとりするだけなら、わざわざ新しいシステムを利用する必要もなかった。一方、プロジェクトを管理する側は、複数のプロジェクトをコンカレントに走らせているため、「プロジェクト同士で技術要素がつながるのかどうか」、「コストはどうなのか」といった俯瞰的な視点からプロジェクトを管理して、現場に的確な指示を出さなくてはならない。

システムは、いわばマネジメント側と現場側の板ばさみになった格好だった。システムサポート面では、品質システムの概念や仕様の説明を東芝ソリューションのエンジニアと二人三脚で展開して、それなりの成果を上げることはできた。ただ、システムの定着化となると、効果的な打開策をなかなか打ち出せないのが実情だった。

ところが、04年の三洋エプソン設立によって、この状況が劇的に変わる。これまで現場のスタッフは、セイコーエプソン側の中だけで情報共有していれば良かった。しかし、三洋電機グループとの業務統合後は、拠点が松本・鳥取・岐阜、さらに海外というように複数にまたがるようになった。そうなると現場のスタッフも、それまで業務プロセスやレビューのやり方が違った各拠点とコミュニケーションするために、ベースとなる情報基盤が必要になる。そこで品質管理システムは現場からまさにフル活用したいツールになったのだ。

02年の最初の導入が第一フェーズとするなら、04年の新会社設立後の全社展開は導入の第二フェーズ。この第二フェーズに入って、現場も自発的にプロジェクト管理アプリケーションを利用するようになった。三輪課長も、「面倒がってデータのアップが滞っていたユーザーも、業務統合後は、むしろ積極的に使うようになりました。定着化は着実に進んでいます」と満足げに語ってくれた。

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