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運用状況
カード会員数が増加し、より効果的な分析が可能に
JRのビューカードとSuiCaカードの機能
をもったアトレクラブカードもある
「すべてのアトレでポイントが共通利用できるので、便利になった、買い物がしやすくなったというお声を多数いただきました。変更したカードデザインも好評で、アトレブランドの構築に役立っていると思います」(遠藤氏)。
会員数も共通化前の約53万人から、共通化後は約58万人に増加。一人で複数のカードを保有していたことを考えると、かなりの増加と言えるだろう。総売上に対する会員の売上比率も45%から48%へとアップした。共通化は会員数とリピーターの増加、つまり顧客の囲い込みに寄与している。
ポイントシステムを刷新したおかげで、アトレ全館のデータを一括して収集することが可能になり、各店舗の利用状況や購買行動、エリアごとのマーケティングなど、より効果的な分析が可能となった。また、7つのシステムを一つに統合したことで一元的に管理・運用ができるため、運用効率やセキュリティー面も大きく改善。保守体制も万全で、信頼性の高いシステムを実現している。
将来展望
より顧客満足度の高いショッピングセンターを実現させるために
今後の目標について語る
徳永担当部長
今後の課題はデータのさらなる有効活用。購買行動や利用履歴をさらに細かく分析し、データマイニングなどの手法を使って、より効果的な店舗運営や販売促進に活かしていく考えだ。
また、ポイントシステムで得られた情報と顧客から寄せられた要望や質問などをリンクさせることで、「このお客様は以前、こんな質問をしている」など、適切な顧客対応を可能にするシステムも計画している。
「これからも東芝ソリューションと協力し合うことで、さらに深く正確にニーズを把握し、お客様にいっそう満足していただくアトレを実現していきたい」と、徳永氏が将来像を語ってくれた。
東芝ソリューションを頼れるパートナーとして選んだ同社は、マーケット特性に合致した個性豊かなショッピングセンターを展開することで、駅ビルの新しい価値を創造していく。
ポイント顧客システム
単独で稼動していた複数のシステムを1つに統合。データセンターにポイント顧客システムを格納し、ポイント情報、顧客情報、履歴情報、DM情報などを一元管理している。運用効率やセキュリティーが改善されるとともに、処理能力も大幅に向上。1日5万件〜10万件の取引データを処理し、11のショッピングセンターから発生するPOSデータを計算しデータベースを更新、店頭端末に瞬時にデータが返される。その結果、カード利用からレシートへポイントが印字されるまでの時間が従来の約3〜4秒から約1秒に短縮された。POSサーバー間のタンキング機能により障害が発生してもポイントデータが失われることのない信頼性の高いシステムを実現。運用作業の軽減のため、Webアプリケーションで構築している。システム導入により、カードが全館共通で利用できるようになり、よりきめ細かいマーケティング分析や効率的なDM発送が可能になった。
COMPANY PROFILE
会社名 | 株式会社アトレ | この広告をPDFでダウンロード ■雑誌
日経ソリューションビジネス 2007年9月30日号 日経コンピュータ 2007年10月1日号 |
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創立 | 1990年4月2日 | |||
本社 | 東京都渋谷区恵比寿4−1−18 恵比寿ネオナート6階 | |||
代表 | 代表取締役社長 今木 甚一郎 | |||
資本金 | 16億3,000万円 | |||
従業員数 | 284名(2007年4月1日現在) | |||
事業 | JR東日本との駅ビル共同開発、駅ビルの管理及び運営、直営店の運営、駅構内開発プロデュースおよび運営受託 | |||
URL | http://www.atre.co.jp/ (別ウィンドウで開きます) | |||
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この記事内容は2007年8月に取材した内容を元に構成しています。記事内における数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。