イベント レポート

伊勢志摩サミットが2016年5月26〜27日に開催された。本サミットにおいて、国際メディアセンターのアネックス内に設置された三重情報館にて、仮想試着サービスおよび多言語音声合成サービスを展示した。

三重情報館は、「伝統と革新〜“和”の精神〜」を基本コンセプトに、三重の歴史、多様で豊かな文化、自然、食、産業等における「伝統と革新」を「和の精神」という切り口で捉え、「静と動」の織り成す三重の多様な魅力を発信。

　本館内の展示の１つとして紹介された仮想試着サービスは、大型ディスプレイ上に表示された伊勢木綿の着物や忍者衣装をバーチャル試着し、その映像をスマートフォンに取り込める。取り込んだデータを本人が友人に送ったり、SNSに掲載したりするなどして双方向コミュニケーションとしても楽しめる。会場では『凄い技術ですね！』という声や、『日本の着物などを簡単に試着できるのは良いですね。』、『スマホで友達と共有してみます。』というような感想が聞かれた。

　東芝は、「人を想うIoT」の実現を目指し、音声、映像、言葉の情報形態(modal)の壁を超え、わかりやすく人に伝えるというコンセプト「クロスモーダルAI」(Crossmodal AI)を提唱し、新しいサービス開発に取り組んでいる。そこで、伊勢志摩サミット三重県民会議事務局様に、この技術を活用した各種提案をさせていただき、その中から、仮想試着／多言語音声合成サービスが採用された。

また、多言語音声合成サービスは2020年に開催される東京オリンピックや、昨今のインバウンドの観点で、注目のソリューション。東芝の音声認識、音声合成技術などを活用し、実現。来場者からその性能に驚きの声が上がっていた。

※本ソリューションは、先日の熊本地震の際に被災地で活用いただいたり、国内のショッピングモールなどで利用されたりしている。