独自に構築すると高額になる「基本ダイヤ作成システム」や「乗務員/車掌運用作成システム」をクラウドサービスによって安価に導入。列車ダイヤ作成関連業務の時間短縮と大幅な業務負荷軽減に貢献するばかりでなく、相互直通運転先とのダイヤ編成も戦略的に活用。
- 日々運行する列車ダイヤや臨時ダイヤをはじめ、車両運用表、発着時刻表などダイヤに基づく各種帳票はすべて手作業で個別作成されており、整合性のチェックも含め多くの時間と労力が必要だった。
- 「基本ダイヤ作成サービス」及び「乗務員/車掌運用作成サービス」を活用し、ダイヤ作成に関連する業務や乗務員の最適配置や、関連部署の業務削減など業務改善を図っていく。
ソリューション事例概要
導入の背景全文を読む
- 東京メトロ南北線や東急目黒線との相互直通運転を通じて利用者の利便性を高めているが、ダイヤ作成は手作業だった。
- 関連帳票もそれぞれ個別に作られていたため、運行ダイヤ作成関連業務に膨大な時間と労力が必要となっていた。
導入の経緯全文を読む
- 臨時ダイヤ作成、車両運用表や発着時刻表など10種類もの帳票がすべて個別作成のため、整合性の確認など膨大な時間が必要。また、状況に応じたダイヤのシミュレーションもままならなかった。
- 運行ダイヤ作成業務は、長年の経験やノウハウが欠かせない手作業のため、人材教育に充てる十分な時間の確保が難しかった。
導入のポイント全文を読む
- 安価な月額料金で高度な運行ダイヤ作成のためのシステムを活用できる。
- 自社導入すると、固定資産として計上され、いずれは陳腐化することも。クラウドサービスという選択肢が最適だった。
- 試用期間があり実業務がイメージしやすく、また、操作性も優れる。
導入後の検証全文を読む
- ①基本ダイヤ作成サービス、②乗務員/車掌運用作成サービスの2つをクラウドサービスとして利用。
- 運行ダイヤ作成関連業務に費やしていた時間の改善を想定。
- 運行ダイヤ作成によって関連帳票も同時に作成でき、正確性が大きく向上。本社業務のほか現場業務の負担軽減にも貢献。
- 臨時ダイヤ作成の時間を短縮し、変化に対応しやすい柔軟な運行ダイヤ作成が可能に。
将来展望全文を読む
- ①基本ダイヤ作成サービス、②乗務員/車掌運用作成サービスをさらに積極的に活用し、検証を続けていくことで精度を上げる。
- 相互直通運転を行っている先との調整を同時進行で検討が進められる環境を整備する。
お客様の情報
- 名称:
- 埼玉高速鉄道株式会社
- 設立:
- 1992年3月25日
- 代表者:
- 代表取締役社長 近藤 彰男
- 本社所在地:
- 埼玉県さいたま市緑区大字大門字宮下3888番地
- 事業概要:
- 高速鉄道東京7号線の埼玉県内部分の建設と運営を行う第三セクターとして設立。
赤羽岩淵から浦和美園までの8駅14.6kmの距離を運行、東京メトロ南北線や東急目黒線と相互直通運転を実施している。 - 導入プロダクト:
- 鉄道輸送計画システムICTソリューションSaaS(TrueLine®)
- URL:
- http://www.s-rail.co.jp/
本記事は2013年10月2日に取材した内容をもとに構成しています。記事内における数値データ、組織名、役職などは取材時のものです。