東芝デジタルソリューションズ株式会社

お客さまインタビュー

約2万4千人の医療・介護・保育現場業務を支える
人材育成ソリューション「Generalist®/LM」

カンパニー:株式会社ソラスト×ソリューション:人材育成ソリューション「Generalist®/LM」
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 医療事務をはじめ、介護や保育の領域にサービスを展開する株式会社ソラストでは、各領域の現場で働く社員に対する人材育成の強化を図るべく、集合研修とeラーニングを組み合わせることで効率的な学びにつなげるLMSを導入。この基盤として採用されているのが、東芝デジタルソリューションズ株式会社(以下、東芝)が提供する人材育成ソリューション「Generalist®/LM」だ。

*Learning Management System:学習管理システム

医療や介護、保育の現場で働く社員のスキル向上を図るコンテンツを確実に現場に届け、受講状況などが一元管理できる人材育成の仕組みづくりが急務であった。スマートデバイスなどで、いつでも、どこでも、何度でも受講でき、なおかつ約2万4千人の規模でも安定稼働する仕組みを目指していた。

東芝が提供する人材育成ソリューション「Generalist/LM」を基盤のシステムとして導入。標準装備のオーサリングツールを使って、ビジネススキルや事業ごとの専門スキルなどの学習コンテンツを3か月で準備。導入当初から約2万4千人の社員に対するeラーニングの配信を実現した。さらに集合研修と組み合わせることで、リーダースキルなど習得が難しいスキルを含め、業務に必要なスキルを効率よく身につけられる仕組みを作り上げた。

背景

唯一のアセットとなる“人財”作りに注力

安西 庸子 氏

キャリアセンター 人材開発課 課長

安西 庸子 氏

 日本初の医療事務教育機関として1965年に創業、2012年に株式会社日本医療事務センターから社名を変更し、2016年には東京証券取引所市場第一部上場を果たした株式会社ソラスト。医療事務の受託や人材派遣、経営支援、病院情報システム支援など幅広いサービスを提供する医療関連事業を中心に、訪問介護・通所介護を軸とした多様なサービスを手掛ける介護事業、14の保育所を運営する保育事業を展開している。「医療事務・介護・保育のクオリティと生産性の飛躍的な向上」を経営ビジョンに掲げ、サービス業にとって唯一のアセットである“人財”に積極的な投資を行っている企業だ。

 医療・介護業界では、採用後の育成が重要な経営課題のひとつである。同社では、受託先の医療機関や自社運営の介護事業所、保育所の現場で働く社員約2万4千人を育成している。「すべての施策は人を通じてしか達成できないという考えのもと、現場のパフォーマンスを高めるべく積極的に“人財”への投資を行っています。業務に直結したトレーニングが重要であることはもちろん、離れた拠点での業務だからこそ、組織のパフォーマンスを高めるリーダー育成が重要です」と語るのは、キャリアセンター 人材開発課 課長 安西 庸子氏だ。

導入の経緯

いつでもどこでも受講できる環境整備を目指す

菅野 透 氏

キャリアセンター データアナリティクス課 課長

菅野 透 氏

 人材の採用や育成を行うキャリアセンターが設置される2014年以前は全国規模でトレーニングを統括する部署がなく、全国の拠点それぞれが独自の方法で人材を育成してきた。「例えば、医療分野では教育手法やコンテンツが全国42の各拠点でまちまちの状態でした。紙やVODのコンテンツが中心で、受講するタイミングや受託先である医療機関での教育スペースの確保にも限界があり、コンテンツを必要な人に届けることが困難でした」と安西氏は当時を振り返る。一方で介護分野については、集合研修がその中心だったものの、介護保険サービスの運営には人員配置基準が定められているため、集合研修への参加が難しいという課題があったのだ。「どの事業分野においても、均等な教育機会を提供するために、いつでも、どこでも、ばらつきなく、良質なコンテンツを届けることが求められたのです」と同センターデータアナリティクス課 課長 菅野 透氏は語る。

 

「コンテンツ制作は人材開発課で行っていましたが、デリバリーの仕組みが整っていなかったため、せっかく作ったものが届いているかどうか把握できない状況だったのです。制作の機能はもちろん、確実に受講が管理できる仕組みが必要でした」と菅野氏。そこでLMSに絞ってRFPを作成し、実際に選定に入ることになる。

* VOD(Video On Demand):視聴者が見たいタイミングでさまざまな映像コンテンツを視聴できるサービス



導入のポイント

シンプルな受講管理とともにスマートデバイス対応も重視

 人材教育の重要な土台となるLMSだけに、10社を超える企業に声をかけて検討した結果、東芝が提供する人材育成ソリューション「Generalist/LM」が同社の目に留まった。「当初から2万人を超える規模で展開する必要があったので、大規模の導入実績があり、シンプルに受講管理ができることを重視しました」と菅野氏。eラーニングでの受講履歴だけでなく、集合研修と組み合わせて管理できるものを検討。また、事業が拡大する過程で対象者である社員の人数が増えるごとに掛け算式に利用コストが増えていくのではなく、柔軟に選択できるものが必要だったという。

 さらに現場では、スマートフォンやタブレットを使っての受講を想定していた。「各自にPCが割り当てられていないばかりか、現場で受講する場所を確保することも難しい状況です。一部の病院や事業所にはタブレットを展開しているものの、個人所有のスマートフォンでも受講できるように最適化されているものが必要でした」と安西氏。Generalist/LMであれば専用インターフェースが用意されており、最適化されたものが利用できると考えたという。

 選定にあたって大きかったのは、東芝の導入支援サポート体制と、企業としての信頼性だ。「長く使っていくためには、しっかりとした運用設計とサポート体制が必要です。さらに、私たちの重要なビジネス基盤となるLMSであるため、企業としての信頼も重要でした。その点においても、東芝であれば安心だと判断しました」と菅野氏。スケジュールについても高いレベルの要求があった。「人数が多いことによる混乱を避けるため、段階的に展開していこうと考えました。そこで、稼働まで3か月という短期間でプレ運用がスタートできるようお願いしたのです」(安西氏)。ここでは、Generalist/LMのパッケージが持つ豊富な機能により、カスタマイズ開発を必要としない点も優位性を発揮した。大規模での稼働実績も評価され、最終的には同社の人材育成基盤としてGeneralist/LMが採用されることになる。

Generalist/LM システム概要構成図

Generalist/LM システム概要構成の説明画像
導入の効果

安定した人材育成基盤によって管理を徹底、コンテンツ配信も円滑化

 現在は、同社の人材育成のための中核的な基盤としてGeneralist/LMが稼働しており、入社したタイミングや等級、役職に応じて必要なコンテンツをすべて自前で用意。創業以来50年を超える同社のサービスのノウハウを盛り込んでいる。「教育コンテンツは受講必須のものと任意のものに分けており、必須のものは受講状況を定期的に確認し、それを各拠点に通知しています。すべてこちらで管理するのではなく、拠点にも積極的に関わってもらえるような運用をすることで、それぞれ主体的に育成に取り組めるよう工夫しています。難しい操作もないので、順調に研修を進められると現場からも好評です。ストレスなく使えているという声が集まっています」と安西氏は評価する。

佐々木 麻衣氏

キャリアセンター 人材開発課 作業療法士

佐々木 麻衣 氏

 導入初年度からトータルで80を超えるコンテンツを用意する予定。以前作成したコンテンツもGeneralist/LMでオーサリングし直して、再活用する。必要に応じてさらに増やしていく計画だ。「アニメーション形式のコンテンツを中心に作成しており、トピックが終わるごとの事後テストと研修が終わるごとの修了テストをそれぞれ用意しています。アンケート機能を使って動画に対する評価もしてもらい、日々の改善に生かしています」と語るのは同センター 人材開発課 佐々木 麻衣氏だ。

 知識はeラーニングで、接遇や介護技術など実技が必要な研修はeラーニングと集合研修をブレンドさせながら研修を展開している。「事前にeラーニングを受けてから集合研修に臨んでいただくことで、必要な知識の習熟と研修の効率化と高度化を図ることができています」と佐々木氏は評価する。事業の枠を超えてコンテンツを視聴できるようにすることで、さまざまな研修を現場に届けられるようになった点も見逃せない。

 「医療の現場には、医師になりすました営業電話がよく掛かってくるのですが、以前は誤って取り次いでしまうことなども少なくありませんでした。eラーニングでコンプライアンス関連の研修を実施した後は、取次ぎミスを7割程度未然に防ぐことができるようになったという報告も届いています。研修の効果が数字としても表れており、導入の効果を感じています」と安西氏は評価する。また、以前は受講率も自己申告での確認しかできなかったが、今ではGeneralist/LMで適切に管理できるようになり、スマートデバイスでどこでも受講できる環境を整備したことも相まって、以前に比べて受講率も大幅に向上しているという。「拠点によってばらつきのあった研修内容を高いレベルで平準化することができ、環境によって研修が受けづらい人の機会損失を軽減した効果も大きいです。受講者からはちょっとした時間で学べるという評価の声も寄せられています」と安西氏は語る。

 本稼働時には、わずか3か月足らずの準備期間の中でリーダーシップやマネジメントに関する計11種類のコンテンツを新規で作成したという。「どこから手を付けていいのかもわからない状態からのスタートでしたが、懇切丁寧にサポートしていただきました」と導入支援サポートを安西氏は評価する。また菅野氏は「2万人を超える規模の仕組みをわずか数カ月で稼働させ、大きなトラブルも起きていません。当たり前のことのように見えますが、本当にすごいことだと大変感心しています。私たちがコンテンツ作りに没頭できるのも安定した仕組みのおかげです。信頼感を持って東芝にお願いしてよかったです」と高く評価する。

将来の展望

人事システムとの連携も含め、さらなる拡張を目指す

 今後については、Generalist/LMを使って集合研修の申し込み機能を実装していきながら、人事システムとの連携を進めていく計画だ。「今は人事システムとの連携を月に2回手動で行っているため、入社のタイミングによってはすぐにトレーニングを受けることができません。リアルタイムに連携することで、入社後すぐに受講できる体制が整えられます」と安西氏は語る。今後は多くの社員にメールアドレスを登録してもらい、トレーニングについて直接通知できる環境の整備を強化していきたいという。

集合写真

(左から)菅野 透氏、佐々木 麻衣氏、安西 庸子氏

 毎日のように新たな人材が入社する同社にとって、人事システムとの連携は非常に重要になってくる。「日々更新される人事情報に対する的確なタイミングでのコンテンツ配信は、流動性のある業界の中での定着率にも影響してきます。応募から採用、そして育成まで、すべて一貫して管理できる仕組みが必要です。いわゆるタレントマネジメントシステムのようなものも含めて、より良い仕組みにしていきたいです」と菅野氏。佐々木氏も、「せっかく研修を受けたからには、その履歴をきちんと管理し、キャリアアップに生かせる仕組みが必要です。そのためにも、タレントマネジメントの基盤をしっかり構築していきたいです」と語る。「Generalist/LMで作成、運用しているコンテンツの社外展開やeラーニングによる資格試験用のコンテンツ拡充など、さらなる活用を目指していく中で、東芝からの新しい提案にも期待しています」と安西氏。

東芝の安定したシステムは、新たな可能性とともに今後も同社の人材育成を支えていく。



この記事の内容は2017年9月に取材した内容を元に構成しています。
記事内における主な数値データ、社名、組織名、役職などは取材時のものです。

COMPANY PROFILE

会社名
株式会社ソラスト
設立
1965年10月
代表者
代表取締役会長 荒井 純一
代表取締役社長 石川 泰彦
本社所在地
東京都港区港南1-7-18 A-PLACE品川東6F
事業概要
医療関連受託事業、介護事業、保育事業
URL
http://www.solasto.co.jp 別ウィンドウで開きます
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お問い合わせ 044-331-1100 平日10:00〜17:00
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